【感想・ネタバレ】パレット文庫 セント・マシューズの同窓生(オールド・ボーイズ)のレビュー

あらすじ

マシューズを卒業後、ぼくは比較的順調に作家としての道を歩んだ。けれど、私生活はといえば、これがなかなか思うようにはいかない。同棲相手のライアンが出て行って、ぼくはまた一人ぼっちに。ところが、親友のカズイも、同じころ長年付き合っていた恋人から別れ話を切り出されたんだ。「昔みたいに一緒に暮らせないか?」 そう持ちかけたぼくに、カズイはYESと言ってくれて……。

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匿名

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これってBLカテゴリー?

作者は英国について興味を持って欲しいという意図でこのシリーズを書いたそうですが、全体的に色々盛り込み過ぎな感が否めませんでした。特に本編でアーサーの過去が明らかになってからはちょっとご都合展開かなぁと。さらに、この番外編では卒業生の一人が亡くなっていたりして、結構ショックでした。
英国パブリックスクールが舞台のBL小説と思ってかなり期待して読んだのですが…。
以下ネタバレですので注意してください。

結論からいうと、この番外編で主人公(カズイ)は女性と結ばれます。私の推しは当然、カズイに一途に思いを寄せてくれていたアーサーの方だったので、正直がっかり…。今となっては、向こう10年心を縛られることになるからカズイはやめとけって言ってやりたい。本編8巻を通してのカズイの優柔不断を恨めしく感じます。
アーサーが、家族以外で同性愛者の自分を受け入れ、自分の過去を知っても友人として尽力してくれたカズイを好きになって良かったと思う気持ちもわかるし、最後はちゃんと身も心も結ばれる最愛の人と出会って幸せになれて良かったとは思います。ただ、その相手が番外編で突然出てきた人だったので、こっちとしては誰?って感じでキャラへの思い入れもないし、気持ちが全く追い付かない。せめて一冊丸々それに割いてでも、もっとじっくり書いてほしかったです。

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2025年03月04日

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