あらすじ
24歳の精神病発症から始まって、47歳現在まで、14の精神病と闘ってきたけれど、それでもわたしは、生きている。わたしのように毎日が生きづらかったりで、実に様々な精神疾患と闘っている皆に、読んでもらったり知ってもらえるならばと、もしも共感しあえてお互いに少しでも救われるならと、この本を書いたのかもしれない。
精神病だからって全部が全部、不幸だらけの人生でもない。どうせ人間放っておいても、確実に死ぬ時はやってくる。ならば、まず「今日生きてみること」を目標に、今日なんとか生きてみた、明日もとりあえず生きてみるかと、死ぬことを先延ばし先延ばしにしながら、最後まで生ききってみるのもありじゃないだろうか。
仕事、友人、人間関係。心が疲れたすべての人々に、この本を捧げます。
<イラスト:山本直樹>
感情タグBEST3
う~ん
確かに生い立ちなど、スタートが恵まれていなかったとは思うのですが、薬物依存に関しては「合法であれば許される」という点が際立っていて、要は捕まらなければ何でもした、とほぼイコールのようで、同情の気持ちも失せました。
そして14の精神疾患とのことですが、一度だけの診断も含めてでしょうね。全体的に露悪的で、歯切れの悪い作品でした。
Posted by ブクログ
壮絶。悲惨。そんな言葉が浮かぶ内容でしたが、精神障害者のリアルな感じ(発症からの流れ。心情や衝動)を知ることができて興味深かったです。
ただ、薬物依存になってからの思考と行動は痛々しかった・・・。この人のことを馬鹿にするのは簡単だけど、生きるためには逃げ続けるしかなかったんだろうなと思うと、笑う気にはなれませんでした。
それにしても、これだけ重度の精神病を患いながらも、それを受け入れてくれる恋人と出会えたのはすごく幸運だし、良かったと思う。彼氏さんがいなかったらこの人、とっくに死んでいそうだもの。
闘病記のような、人生記のような。濃い本でした。