あらすじ
温かいまなざしを通して紡がれる、心を動かす66の小さな景色たち。間中ケイ子の「少年詩」の世界を味わう一冊。
私は、間中ケイ子が「少年詩」という窓枠をもって、自らの周囲に展開する風物や自分自身の内面のあれこれを見つづけてきたこと、それがしばしば他者であるわれわれの琴線にふれてくることを再認識せざるをえないのである。
(『猫町五十四番地』によせて(皿海達哉)より抜粋)
目次
1 猫小路(ひるね;虹;満月 ほか)
2 十五夜(元旦;七草;節分 ほか)
3 一番星(啓蟄;たね;みつばち ほか)
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Posted by ブクログ
間中ケイ子さんの詩の絵本ですね。
『子ども 詩のポケット』シリーズの一冊です。
間中ケイ子さん(1947年、千葉県生まれ)
詩人。児童文学同人「牛」所属。
絵は、菅原幸子さん、浜田洋子さん。
三十四篇の詩が、収められています。
「五月」
一日じゅう
窓から
雨を
ながめていた
やがて
猫は
雨の音を聞きながら
うずまきのように
まるくなって
ねむる
蚕豆(そらまめ)に大粒の雨ふりやまず
「猫小路」
猫町五十四番地
風の通り道
貝や魚を
お皿にならべて
けむり色の猫が
まんまを
たべる
ここは
猫の細道
いつでも
すきなところで
すきなように
子猫が
ころりと
ねむる道
ぬき足
さし足
しのび足
通りぬけは
ご遠慮ください
「こどもの日」
空に向かって
口をあんぐりあけている
鯉のように
少年は
いつか
新しい風にのって
およぎだす
「一番星」
夕闇に
くるりと
目を閉じると
白い羽が
風にふくらむ
大空の鳥になりたい星の夜
素敵な『詩の絵本』シリーズを見つけました♬
二十四作あるようなので、愉しみができましたね
(=^・^=)