【感想・ネタバレ】プレイバックマドンナのレビュー

鈴木あみ

「俺を好きになって」――海藤洸平には好きな人がいる。母親に捨てられた自分を、子供のことから可愛がってくれた天野霞だ。でも霞は父親の愛人だった。一度だけ、好きで好きで無理矢理身体を繋いだものの、洸平の想いとともに霞に忘れたことにされてしまっていた。…もし、自分のほうが先に霞と出会っていたら？ ある日、そんな望みが叶い、自分と同じ十七歳の頃の霞と、出会い直すことができた洸平は、強引に霞と同棲を始めるが…。

[ブクログ · ★★★★★]

受が儚い美人系。
タイムスリップものです。父親の愛人である霞のことが好きな洸平。一度だけ無理矢理関係をもったこともあったけど、霞にはなかったことにされて、ギクシャクした関係のまま、気持ちをもてあましながら同じ屋根の下暮らしています。もし父より先に霞に出会っていたら、出会え直せたら…と思わずにはいられない洸平は、突然７年前にタイムスリップしてしまう。父と出会う直前の17歳の霞と出会え直せた洸平は一人暮らしの霞の家に記憶喪失のふりをして無理矢理もぐりこみ、強引に同棲生活をはじめる。押せ押せで霞と恋人になるも、実は霞には過去に秘密が…そして洸平自身、もとの世界に帰される日がやってくる。みたいな。
面白かったです。テンポもよくて読みやすい。でも作者さんもあとがきで仰ってましたが攻めが軽く電波です。