【感想・ネタバレ】フェイク広告の巨匠のレビュー

牧野楠葉

中原昌也氏推薦「純文学＝純愛じゃない！ しかし……勝手にしやがれ！」海外の文芸誌で話題をさらった稀代の新人作家、衝撃のデビュー作！２年前、佐藤が働くアフィリエイト広告の会社に、ひとりの女性が入社した。本名、栗原ミニ子。通称、ミニ。売れない小説家のミニは、天性の才能とセンスで商品が飛ぶように売れる広告を書き、業界で「フェイク広告の巨匠」と呼ばれ、崇められるようになる。しかし、ミニの傷を知るうちに、許されない関係になっていって――。表題作をはじめとして、「愛」にまつわる痛みや孤独を、暴力的なまでに描きぬいた短編集。
■目次
フェイク広告の巨匠
蛸やったら、
くらくらと美味しそうな黄色のイチョウ
くたびれもうけ
新代田から

[ブクログ · ★★★☆☆]

エンタメ小説っぽいテーマなのに、しっかりと硬派な純文学で面白かった。特に表題作に出てくるヒロイン（？）の登場人物が魅力的だった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

予知夢を見るという噂のドラッグで消息不明の恋人の葬式を見てしまった物語が書かれる短編『新代田から』がよかった。