【感想・ネタバレ】脱炭素DX――すべてのDXは脱炭素社会実現のためにのレビュー

あらすじ

【内容紹介】

あなたの会社は、気候変動問題をビジネスでどう解決しますか?


産業革命以来の脱炭素化時代を「好機」ととらえ、来るべき時代に対して、ポジティブにトランスフォームしていくためのヒントブック。


世界中が脱炭素化にシフトし、消費者のSDGs意識が高まるいま、「脱炭素社会の実現」に意識を向けない企業は経営が苦しくなるいっぽう。

しかも脱炭素化の推進にはDX(デジタルトランスフォーメーション)が欠かせない。もはや「脱炭素」と「DX」は別物ではないのだ。


そこで本書では、脱炭素化社会実現のための重要手段としてのDXの意義と意味を正しく理解し、活用するための指針を提示する。

ヒントとなるのが、「炭素生産性」という考え方。企業が生み出す付加価値を、CO2排出量で割った数値だ。


炭素生産性を高めるアプローチはいくつもある。例えば、商品生産時のエネルギーを再生可能エネルギーに変える「エネルギー・シフト」、配送を効率化する「ロジスティックス・シフト」、不要になったものを回収し再利用する「サーキュラー・シフト」……。

本書ではそれらの先行事例を豊富に掲載し、読者へヒントを提供。

加えて、企業価値を高めるための発想術についても解説している。


巻末には京都大学大学院・諸富徹教授による特別寄稿「変貌するキャピタリズム」を収録。

【著者紹介】

●株式会社メンバーズ

「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」というミッション(経営理念)を掲げ、企業のデジタルビジネスを専任チームで総合的に支援する「EMC事業」と、顧客のデジタルプロダクトのグロース支援人材を提供する「PGT事業」を主力としたデジタルビジネス運用サービスを開発・提供。事業を通してCSV経営(経済価値と社会価値を同時実現するアプローチ)の実践と啓蒙・支援を行い、企業のマーケティングの在り方を、価格や機能等の直接的な価値の訴求から、社会課題の解決を消費者と共に実現することを呼びかける訴求へ転換できるよう推進、成功事例を多数創出してきた。その知見を活かし、脱炭素社会における企業の持続的成長と、心豊かな社会の実現を両立させるためにDXを推進し、持続可能社会への変革をリードしている。


●株式会社メンバーズ・ゼロカーボンマーケティング研究会

自社のVISION2030(2030年の目指す姿)にて最も重要な社会課題の1つに「地球温暖化および気候変動による環境変化」を挙げ、脱炭素と企業の持続的な成長が両立することを実証していくため、有志各社とともに立ち上げられた研究会。

「炭素削減」と「企業の持続的な成長」の両立を目指した、マーケティング活動およびモノやサービスのデジタル化を実行するための有志各社による意見交換、ナレッジシェア、実践の場を提供、ゼロカーボンマーケティング事例の創出を目指している。

また、広く有益な情報提供をすることで社会やビジネスを変革していくことを目指し、勉強会を始めとしたイベントやコンテンツ等を積極的に公開している。

【目次抜粋】

◆第1章 先進企業がこぞって「脱炭素化」するワケ

◆第2章 これからの生活者に選ばれるには

◆第3章 「脱炭素DX」でピンチをチャンスに

◆第4章 一挙公開!3社の取り組み事例

◆第5章 あなたの企業の存在意義は?

◆第6章 変貌するキャピタリズム(京都大学大学院 諸富 徹 教授 特別寄稿)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

脱炭素を易しく学ぶことができる。前半はイラストや写真を用いながら、そもそも脱炭素とは何か、成長とCO2排出量のありたい関係性(デカップリングが必要)、KPI等々を知れる。後半は事例を中心にまとめられており、脱炭素に関する取り組みを学べ、KPIの1つである炭素生産性を含めた寄稿がある。

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2022年01月08日

Posted by ブクログ

脱炭素とDXというトレンドのキーワードを並べている事で、検索ワードをとりあえず並べましたという、商業主義の地雷臭がプンプン。と言いながら、中身は、初心者向けながら、悪くはない…かな。炭素生産性やデカップリングなどの考え方を学びながら、テラサイクル社によるサーキュラーエコノミーのプラットフォームLOOPなどの事例を複数紹介。

リサイクル、リユース性を高めるためには、再利用し易い素材を求める事もそうだが、耐久性を上げる取り組みが必要。当たり前だが、大量生産、大量消費の社会において企業存続を考えると、資本家からは、中々生まれにくい形態か。価値を生み消費するのではなく、価値を減耗させずに維持する社会。税の回収も変える必要があるだろう。我々は、こうした資本主義の矛盾や課題に折り合いをつけなければならない。

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2022年01月01日

Posted by ブクログ

カーボンニュートラル 2050年温室効果ガスゼロへ

SDGs Marketing Matrix 5P  → 17に分類したものがSDGsの目標
 People Planet Peace Prosperity Partnership
Marketing 4P との掛け算に
 Product Price Placement Promotion

炭素生産性=GDP・付加価値/CO2排出量
 分子:プロセスのデジタル化、顧客との共創、サスティナブルサービス

無形資産を生み出すのは工場ではなく人間
労働は肉体ではなく頭脳で貢献

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2021年11月13日

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