【感想・ネタバレ】ジェームス山の李蘭のレビュー

あらすじ

【映画化作品・主演女優 名取裕子さん大推薦!】
景色を見ないうちに終わってしまうピクニックのような人生。
けれどこの男性(ひと)となら他にない景色を見られる。
李蘭はそう直感したのでしょう。
最後に避けられない悲劇がやってきたとしても。


【徳間書店社長・小宮英行も男泣き!】
我が社で樋口修吉を復刊できるとは、なんたる幸福。
本作は、猥雑な時代を無頼に生きた樋口にしか書けない大人の純愛小説だ。


異人館が立ち並ぶ神戸ジェームス山に、一人暮らす謎の中国人美女・李蘭。左腕を失った彼女の過去を知るものは誰もいない。
横浜から流れ着いた訳あり青年・八坂葉介の想いが、次第に氷の心を
溶かしていく。
戦後次々に封切られた映画への熱い愛着で繋がれた二人は、李蘭の館で静かに愛を育む。
が、悲運はなおも彼女を離さなかった……。
読む人全ての魂を鷲掴みにする一途な愛の軌跡。
〈トクマの特選!〉第一回配本。

色川武大の解説を再録。

イラスト コテリ

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Posted by ブクログ

例えば日活のアクション映画で、裕次郎や渡哲也が演じた、若くて魅力的なアウトローたちの修行時代とでも言おうか。お話の方はその後まで続くんだが。うまいなあと思うのは彼の師匠に当たるワルを進駐軍の悪党にしたこと。日本でアウトローというとヤクザということになるが、ヤクザの徒弟の話にしてしまうと、この乾いた味わいは出ない。

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2021年11月12日

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