あらすじ
『ルパンの娘』『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』で人気の横関大が送る
ハートウォーミングな物語
兜市の秘書課に勤務する比南子は困っていた。「会いに行ける市長」宍戸は、時間が空いていればどんな来客でも応対する。財政難で議会の大荒れが予想される中、市民は市長に会いにくる。
就職活動中の立花稜が駅前で悩んでいると、顔に白粉を塗り、口紅を塗ったピエロに話しかけられ、市民を助ける活動を手伝うことに。兜市が抱える難題に直面する市長とピエロ。
ピエロの正体が判明したとき、物語は鮮やかに反転する!
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Posted by ブクログ
素直に面白かった。
買った本の帯にも映像化はできないと書いていたが確かに色んな意味で出来ないなと...。
久しぶりにスラスラ読めた小説です。
Posted by ブクログ
面白かった。すっかり騙されてしまったー、てっきりピエロの正体は市長だと思ってたのに。いろんな事が上手くおさまって、スッキリとした読後感でした。
Posted by ブクログ
ラストで綺麗に決まるどんでん返しのための叙述トリックに全てをかけた作品、という印象。この最大の見せ場以外の伏線や展開や文章は少々底が浅い印象を受けるため(待)、「ふーん、こんなもんか、じゃあ結末はどうせこうなるだろ」と舐めてかかってしまったのが罠だったのか、うっかり騙されてしまいました(笑) 仕掛けが分かってから作品を読み返すと、全く違った印象で再度楽しめそうです。これは小説ならでは、ですね。映像化しても全く魅力がないわ……。
とはいえ……前述のとおり、それ以外については全体的に、ちょっとご都合主義だな、とか、苦しいな、という気持ち悪さもぬぐい切れず、なんとも惜しい感じです。
リアルに描いては盛り上がりにかけ、かといって大袈裟にしては鼻白むし、地方行政という舞台をエンタメに仕立てるのって難しいなぁ……。