あらすじ
播磨国に伝わる巨鹿の怪に、陰陽師兄弟が挑む!
室町時代、蘆屋道満の子孫として民と暮らす陰陽師兄弟。「嘉吉の乱」前夜の播磨国で、異形の式神と彼らが目にした巨大な陰謀とは。
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Posted by ブクログ
播磨国の薬師と仏師の陰陽師兄弟シリーズ第2弾。おそらくシリーズ通じてのヴィランとなるであろう強敵蒲生醍醐登場。
短編6編を収録するが、前章を読んでないとよくわからないということは短編というより章立てという感じ。連載物と考えて読む方が良い。この1冊では完結せず、ここから先はシリーズ物として順を追って読んでいく方が良いのだろう。
外伝的な話、「鵜飼と童子」が良い。下手でも好きならやり続ける方が良いというテーマは、今趣味で抱えている忸怩たる思いに沿っていてとてもとても沁みた。
Posted by ブクログ
法師陰陽師の律秀と呂秀、そして式神のあきつ鬼は新たなる敵蒲生醍醐なるものと出会う。全てを呪う蒲生の強力な呪詛の力と闘うべく守り刀を手に入れる兄弟。人の魂を救う刀「水瀬丸」と穢れと禍を祓う刀「薬師神鬼丸」。闘いの行方は次巻に持ち越しのようだ。
足利義教の赤松満祐への冷遇が招いた謀反、史実と伝承、神話が混ざり合って非常に面白い。
Posted by ブクログ
続いたんだが!?ちゃんと続編刊行されるよね!?途中で本筋に関係の無い話を挟んで残りのページ数が見えてきたあたりで察しはしたんですが、めちゃくちゃ続きましたね…。しかもまだあきつ鬼の素性もわからんし蘆屋道満の本心もわからん!という。ちゃんと続編が出るなら結構ですが、最近の本はシリーズ化してても打ち切られることあるので心配です…みんな、読んだ感想はここに上げるだけじゃなくて作者や出版社に需要があるよ!!と直接伝えようね…。
話は邪悪の元凶らしき人物が出てきて物語を引っ掻き回しておりますが、そこらへんの話より途中で挟まった鵜飼役をすることになった人間と死ぬ間際の蝶のお話が好きでしたね…。交われないはずの2人が交わって何も残らないけれど確かにあったという話はいつだって胸を温かくしてくれます。
ラノベと言えばラノベという読みやすさなんですが、ラノベであった方がみんな読んでくれたんかなあ…。読みながら脳内で勝手にアニメ化して人物を動かしているんですけど、イケメン陰陽師兄弟と異形の鬼、麗しいラスボスって画面映えはあるのになあ。盛り上がりがあるのがこの次だろうから1作ごとにラノベのような極度な盛り上がりに欠けるのは否めないが。