【感想・ネタバレ】大鞠家殺人事件のレビュー

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Posted by ブクログ

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船場の言葉は谷崎文学を彷彿とさせるし、お家柄や血のつながりやら旧家の跡継ぎもんだいやらは江戸川乱歩や横溝正史を思い起こさせる。プロローグからグイグイと引きずり込まれそれはもう楽しい(?!)殺人事件の始まり始まり!
しかも、探偵と名乗る輩の登場もあり……

骨董品、お宝状態のミステリ小説の紹介もあり、わたくし的には大ヒットいえいえ、ホームランでした。

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2021年11月10日

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正統派昭和時代の推理小説でした。

場所は船場、時代は明治から始まり、事件は戦中、空襲後の焼け野原の戦後が解決偏となっていて面白かったです。
探偵役の女性たちは著者の既存の作品の登場人物だったようで、その探偵の登場だけが唐突でしたが、後は映画にもなりそうな懐かしい設定のミステリーでした。
この手のミステリーでは謎解きが強引だったりするのは仕方ないのですが、そこも含めて王道を行っていると思いました。

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2024年01月07日

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開いた瞬間、2段組だぁ〜と気圧された。
序盤はしんどいけど読みすすめていくと面白くて止まらなくなる。

樽に入った溺死体がタイミングよく何かの作用?で足バーン!って出してくることある?wwwって思ってちょっと笑ったのと、探偵役がまさかの最後にポッと出てきた女性で驚いた。
しかしノックスの十戒でも、探偵役は序盤から出ていないといけないとは言われていなかったし良いのかな。

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2022年12月12日

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ネタバレ

SL 2022.5.14-2022.5.17
本格ミステリ大賞受賞。
美穪子が魅力的。
ラストに鶴子が登場してチャチャっと謎解きするのはどうかと思う。
犯人も無理がある。生まれた時から両親と信じていた人たちをそんなに簡単に憎めるものだろうか。実の両親には会ったこともないのに。
あと、月子が刺されて血糊がぶちまけられていたのは何のため?「十二の刺傷」になぞらえた?だけ?

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2022年05月17日

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 戦時中の大阪・船場を舞台にした、雰囲気たっぷりの探偵小説。古き良き探偵小説のエッセンスをちりばめた感じ。
 本当に犯人に実行できるのか厳しそうなところも含めて。
 毅然とした美禰子の姿が好もしい。

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2021年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大阪船場で化粧品事業で富を得た大鞠家。
戦時中、大鞠家の長男に嫁いだ美禰子は夫が軍医として出征したため、大鞠家に身を寄せることになる。
創業者の妻でいまだに大鞠家で権力を握る多可
多可の娘、大鞠家を表向き仕切る喜代江
喜代江の婿の茂造
喜代江の長女、月子
次女の文子
戦時下で化粧品は売れなくなり、次男も出征、何かにつけて美禰子に嫌がらせをする、喜代江と月子。そんな中、大鞠家で事件が起きる。

大阪の土地勘が無いもので、大阪に思い入れがあったらもう少し世界に入れたのかな。
時間があちこちに飛ぶので混乱。
戦前戦後の大阪商人については興味深かった。丁稚さんっていうとドリフで番頭(いかりや)さんに怒鳴られて叩かれてるイメージで。
時代小説も読んでるけど、名前や立場がこんなだったなんて。
「たかが殺人…」とちょっと被るけど、こういう戦争の描き方は構えずに読めて、より身近に感じた。
あちこちに推理小説の有名どころと似たようなシーンがあって、もしかしてとニヤニヤするけれど、いろいろ盛り込み過ぎて、バタバタな感じ。
犯人はすぐにわかっちゃうし、そこは残念ー。
多一郎、美禰子夫妻がもっと活躍しても楽しそうなんだけどな、多一郎の生真面目で不器用な感じ面白いのに。

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2021年11月28日

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