【感想・ネタバレ】一枝の桜 日本人とはなにかのレビュー

あらすじ

日本人の美的世界・倫理的世界を善意な眼差しで概観しながらも、「慇懃と粗暴」「礼儀正しさとモラル破壊」「思慮深さと見栄っ張り」「同情心と冷淡」「慎み深さと思い上がり」といった相反する要素が両立する謎について、言語・風土・社会的要因から解明する。一九七〇年代にベストセラーとなった稀有な日本人論を初文庫化。

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Posted by ブクログ

1962年から68年までプラウダの特派員として日本に在住した著者のすばらしい日本人論、日本社会論だ。
ソ連と言う国の人間ではあるが、まったく、そんなことを感じさせない日本人・日本社会を分析・評論したものです。
コミュニストのものさしで日本を分析しているのもいい意味で納得できる。戦後、アメリカ追従の日本社会の矛盾もしっかり指摘されていて、好感がもてました。
日本人が読んでもいいし、ロシア人が読んでもいいし、全世界の人々に読んで欲しい本だと思いました。
現代日本社会で失われてしまった風習も懐かしい感じで読めました(笑)。

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2016年06月20日

Posted by ブクログ

62年から68年までソ連時代の『プラウダ』東京特派員を勤めた著者による日本人論。小森陽一が解説を勤め、井上ひさしが褒めていたとあっては、読まないわけには行きません。

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2014年12月06日

Posted by ブクログ

著者のオフチンニコフさんは、1962~1968まで日本に「プラウダ」の特派員として来ていた。
当時はロシアではなくソ連で、フルシチョフ大統領からゴルバチョフ大統領に変わった時期です。

ソ連版「菊と刀」とも言われるが、「菊と刀」のベネディクトさんは日本には来ていない。
対して、本書はソ連の人が、実際に暮らして肌で感じた1960年代の日本について論じたもの。

「菊と刀」より20年以上新しいので、戦後20年経った日本の様子を書いている。

「菊と刀」の著者はアメリカで、本書「一枝の桜」はソ連だ。
両方読めば、資本主義・民主主義の観点と、社会主義・共産主義の観点からの日本論を知ることができる。

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2025年07月12日

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