【感想・ネタバレ】養蜂家と蜜薬師の花嫁 上のレビュー

あらすじ

山暮らしで見つけた癒しの新婚物語!

苦労人の養蜂家・イヴァンの花嫁は、蜂蜜で人を癒す蜜薬師!?
山奥で繰り広げられる、賑やかで幸せたっぷりなハニーライフ!
「小説家になろう」連載 + 書下しエピソードも!

オクルス湖のほとりで暮らすイェゼロ家は、養蜂業を営む大家族。イェゼロ家の男どもは皆働かず、十四番目の子として生まれた末っ子のイヴァンだけが、幼い頃から十三人の兄に代わって必死に一家を支えてきた。家族にこき使われるイヴァンだが、偶然出会った山の男・マクシミリニャンから「一人娘のアニャを嫁にもらってほしい」と懇願され、実家を離れることを決意。そこで初対面した花嫁のアニャは、蜂蜜を使って人々を癒すという“蜜薬師”だった!?
苦労人な養蜂家と蜜薬師の新妻が、大自然の中で送る賑やかでスイートな新婚生活。美味しいものたっぷり&幸せ満載な、癒しの山暮らし物語!!

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わーん!

正直に言うと、表紙に釣られて買いました。カラーページも挿絵も、イヴァンイケメンだし、アニャ美少女だな……。挿絵がめちゃくちゃ綺麗でびっくりしました。イラストも文章もお値段に見合う内容です。
視点が最初から最後まで男性であるイヴァンという、女性向けラノベにしては大変珍しい作品です。登場するサブキャラみんな言動がアレすぎてエーッとなるのですが。また、主人公が養蜂家というのも初めてです。文章が丁寧でうまいので、知らなくてもどんどんイメージが膨らんでいきます。
それにしても、蜂蜜が食べたくなる作品だなぁ。
ヒロインのアニャが出る前に、当て馬的な女性が出てくるのですが、いかにもテンプレな女の子で苦手だな〜と思っていました。顔が似てるから結婚した云々ほんと理解不能でした!正ヒロインじゃなくてよかった…。
イヴァンのことは、最初はなんだか事なかれ主義っぽい男だな…と思っていたのですが、アニャと出会ってアニャにだけかわいいと言うのを見て、すぐ手のひら返しました!かわいい夫婦だな!!アニャがイヴァンにかわいいと言われて照れるのもかわいい!
イヴァンの顔やっぱりかっこいいんじゃんとか、モテてたんじゃんとか、やっぱりねな部分もありましたが、イヴァン本人が何にも気づいてないことに一番笑いました。また、イヴァンの比喩がとても面白くて、これだけでも読んだ甲斐があります…。比喩の中でも、熊を使った表現が好きで、ちょっとシリアスな場面っぽかったのに、こんなに笑う!?ってくらい笑いました。
わたくしは、イヴァンはアニャとの初夜を過ごせるのかも注目しております。キスするのも結構ハードル高そうだったし、実際到達するまでが長かったね!!かわいいからいいのだけれど!
甥っ子くんを本当に引き取るのかとか、アニャが子供できないというのもどうなるのかとか、色々疑問もあります。アニャが自分を卑下してイヴァンが止める場面は何回読んでも涙が出ます。ほんと、どうなるのだろう…。

この作者さんのシェパードが出てくるお話も大好きなのですが、今回の養蜂家も大好きな作品になりました。
イヴァンとアニャとマクシミリニャンおじさんが末永く蜜蜂と共に幸せに暮らせますように。
下巻も楽しみです!

#ほのぼの #癒やされる #泣ける

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2022年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

養蜂家の家族自体が蜜蜂社会、女性が強く、男性はぐうたらで働かない。
そんな中、男性でただ一人真面目に働いていたイヴァンは、その努力が報われてほしいと応援したくなるキャラ。
序盤は死にそうな扱いを受けているのに本人に自覚がないし、何なら女難も出ている。
これも本人に全く自覚はなかったが、イヴァンはイケメンでかつ優しいキャラ。
それに、後に嫁になるアニャの事情を知ってなお、怯むどころか、寧ろ彼女が欲しかった言葉をかけて嬉し泣きさせてしまうほど。
いい子なのです、序盤が不幸続きだっただけで。

序盤のその不幸さやら忙しなさやらがあるからこそ、にゃんにゃんおじさんことマクシミリニャンに見出されて、自立を決意し、アニャの家に行ってからの生活が楽園のように幸せでたいへんほっこりできた。
イヴァンにしてみれば、蕎麦の芽の伝説にしろ、山羊に跨っての山登りにしろ、実家を離れてからもそれなりに試練はあったけれど。
でも、実家暮らしの時とは比べ物にならないほど、スローライフを送っているように思える。
山暮らしを果たしてスローライフと呼んでいいのかも悩むが、それはさておき。

アニャはアニャで美人さんで、自身の身体的なことで結婚しないと誓っていた身。
そこに、まさかそれらを全てひっくるめて受け止めてくれる男性、かつ養蜂もバリバリこなせる男性に出会えるなんて、運命以外の何物でもないだろう。
結構涙もろくて、感情が高まるとすぐポロポロ泣いちゃうのが可愛い。
そんなアニャを見て、可愛い可愛い言っているイヴァンのスパダリ感よ。

上巻は二人がひっそりと結婚を誓い合うところまで。
なかなかお互い異性として意識しきっていなかったところを、じわりじわりと自覚して、照れ合いながらの初キスで終わり。
たまらないじゃないですか。
今後は家族も増えそうだし、どんな生活が続いていくのか楽しみである。

心配なのは、ツヴェート様がうっかり漏らしたマクシミリニャンの件。
元軍人の件といい、彼には何か秘密があるのかもしれないと勘ぐってしまい、心配になった。
普段はマッチョなのに涙もろく心配性で、フリフリエプロンでお菓子作っているいい人物なんだけど。

そうそう、表紙絵を含めてイラストも非常に美麗。
どの絵もうっとり眺めていられるイラストなのもよかった。

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2021年10月03日

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