クソ真面目だがぶっ飛んだ思考を持ったやべーやつが異世界エルフに出会ったら…。
これは地方公務員・中田忍と、彼の家に現れた異世界エルフによる異種族・異文化コミュニケーションを描いたお話。
「エルフを、冷凍したい」
普通ならほのぼのホームコメディにでもなりそうなところだが、そこはこのやべーやつ、中田忍である。
エルフには未知の細菌が潜んでいる可能性があり、そんなものがあれば人類が滅びかねないとして、エルフを冷凍して海底へ棄てるべきだという、なんとも物騒な発想に至ってしまう。
(友人の協力や説得もあり思い止まるが…。)
その後中田忍は人類の為そしてエルフの為、身命を賭してエルフを保護することを決意し、かくして彼らの同居生活が始まる。
言葉も通じない、生態もわからない未知とどうやって意思疎通を図っていくのか…。
中田忍のぶっ飛んだ言動と真面目な地の文のシュールさが笑いを誘う。
シリアス・サスペンスあり、ほっこりシーンもあり、これはジャンルという枠に収まらない唯一無二の快作だ。
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