あらすじ
歴史の授業で、坂本龍馬は近江屋で暗殺されたなどとだけを教えられる。しかし、歴史はそれで終わるわけではない。龍馬には突然に未亡人となってしまったお龍という伴侶がいた。彼女に課せられた数奇な運命は、まぎれもなく龍馬暗殺の「その後」の歴史の一部である。教科書に載っている歴史は断片にすぎない。じつは、教えられた歴史の「その後」こそ、人間味のあふれたエピソードに彩られているのだ。本書では、歴史人物の後半生や歴史事件後の顛末を追跡した。そこには、驚くような数奇な人生が続いていたのである。
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Posted by ブクログ
読書録「学校では教えない歴史の「その後」」3
編者 歴史のふしぎを探る会
出版 扶桑社
p103より引用
“ 地方長官というのは実入りの多い仕事で、
「国司は倒れても土をつかめ」と揶揄される
ほど、不正の蓄財に励むのが常識だった。
したがって、任期を務めて帰京する頃には一
財産築いている場合が多かったという。”
目次より抜粋引用
“意外な展開
翻弄される人生
豊穣なる終焉
消えない異説”
歴史の謎を独自の視点から追及する研究会
による、歴史の後日談を記した一冊。
縄文時代から近代まで、タイトルの通り学
校では習うことが少ないであろう逸話が紹介
されています。
上記の引用は、紀貫之について書かれた項
での一節。
今も昔も悪どくやればいくらでも儲かる立場
というのはあるようですね。しかし、紀貫之
は蓄財のために汚職に手を出すことはなく、
苦労したそうです。その後、自らの才で年を
重ねてから出世したとのことで、芸は身を助
けるを地で行く人物であったようです。
本書を書くにあたっての参考文献が、巻末
に記されていますが、大変数多く載せられて
いるので、この本自体が文献目録のような感
を受けます。
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