【感想・ネタバレ】誰が日本のコロナ禍を悪化させたのか?のレビュー

あらすじ

日本のコロナ感染拡大は、第1波の段階では見かけ上は良好に推移し、終息したかに見えた。その為世界は一時「日本方式」に注目した。しかし、世界的に例外と言える夏の波:第2波を生じ、第3波以降では懸念されていた医療崩壊が局地的に始まっている。時が経つにつれ、日本のコロナ感染拡大は、東部アジア・大洋州ではワースト5の常連と化し、世界に逆行している。この事態を巻き起こしたのは誰なのか? 世界標準のデータ・エビデンスから徹底的に検証する。
【概要】
・統計で見たパンデミック1年日本と世界
・トランプ政権下の合衆国で何が起きたか
・バイデン政権下の合衆国でどうなったのか
・なぜマスクが市中から消えたのか?
・なぜ消毒アルコールが消えたのか?
・なぜ日本はワクチンが遅れたのか?
・PCR検査後進国としての日本とその結果
・世界唯一の本邦検査抑制政策と国策エセ医療・エセ科学デマゴギー
・国策エセ科学・エセ医療デマゴギー(理論編)
・国策エセ科学・エセ医療デマゴギー(実例編)
・原理から見るPCR検査
・なぜインド株が易々と国内に入ったのか? 日本の「ザル検疫」
・なぜ第四波エピデミックが起きたのか?
・世界この先、日本この先

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

SARS-CoV-2を統計や科学の視点から見る本だった。2021年6月までのデータで書かれている。
日本に渦巻く悪質なデマを明確に否定し一蹴していて、当たり前の事実を言ってくれることに安堵した。数字は嘘をつかないし、ウイルス相手に近道はない。
科学者と医学者は違うという説明にとても納得した。専門家という大きな括りにせずここの区別をすることは情報を得る側としても大切だと思った。

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2022年02月09日

Posted by ブクログ

大量の統計データを元に科学的にコロナ禍を分析した一冊(著者は工学博士の牧田寛さん)。表紙だけ見ると、文量少ないように見えるが、300ページに小さい文字(+グラフ)で2020年初頭~2021年7月までのコロナ禍で何が起きていたのかの情報がうまくまとまっている。世界中のコロナ禍の出来事~マスク・空気感染~PCR検査~ワクチン副反応まで、これまで読んだコロナ本の中でも一番密度が高い内容だった。表題の「誰が?」はこの本を読めば明らかになると思う。

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2021年08月24日

Posted by ブクログ

感染拡大は天災ではない。人の判断が事態を左右する。日本のコロナ禍でもそれは明らかだった。初動の遅れ、専門家の警告を軽視する政治、情報を整理せぬまま報道するメディア。国民に自粛を求めつつ病床確保は遅れワクチン接種も国際的に遅れをとった。責任を押しつけ合う姿に信頼は揺らいだ。だが悪化の根源は一人ではなく、政治・行政・専門家・メディア、そして私たち自身の油断や分断が重なったことにある。昨今コロナ罹患者増えるなか「どう防ぐか」が生かされていない。

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2025年08月26日

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