あらすじ
★特典は描き下ろしイラスト★
六丸のコンプレックスは「声」だった。声変わりが訪れず、クラスメイトにもからかわれ、恥ずかしくて口を開くことも避けていた細く高い声。だがある日、鳴瀬という男に出会い、運命が動き出す。鳴瀬は六丸にやたらと構いたがり、やがて音楽の喜びを教えて…?
【本作品は「翅の音―はねのね―」第1話~第5話を収録した電子特装版です】
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匿名
声
主人公の六丸は定時制の高校に通う男子生徒。
彼にはあるコンプレックスがある。
それは声変わりが来ていないことで人よりも声が高いことだった。
号令で声を出せばクラスメイトに笑われからかわれることもあってこの声が嫌いだった。
そんなある日、放課後に教室に寄ると自分の席に髪を染めた男子がそこにいた。
机の中に取りたいものがあると声をかけたところ彼からも声について言われて嫌気がさす六丸。
学校帰りに河川敷で出くわしたときも彼に引き留められる。
その時に声の出し方について言われたが、その後学校の机の中に彼、鳴瀬からの手紙が入っていることが増えてきた。
手書きの文字を介したやりとりは今まで絡んできた男子たちと鳴瀬がどこか違うということを感じるようになり……。
とても悩める青春という感じがしてドキドキしながら読んだ。