あらすじ
南極で発見された大規模な植物反応は、熱を発しながら広がりつつあった。調査に向かった学者が見つけた、驚くべき光景とは?――SFコミックの聖典「樹魔」をはじめ、その続篇であり、星雲賞を受賞した「伝説―未来形―」、宇宙飛行士の孤独を描いた、作品集初収録の「墓碑銘二〇〇七年」(原作・光瀬龍)など、人間の絶望と希望を優しく描き、人が人を想う心を美しく浮き彫りにした、“浄化”と“癒し”のSFコミック5篇。
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Posted by ブクログ
表題の「樹魔」「伝説〜未来形〜」
が描かれたのが、今から30年前とは思えませんでした。
さすがSF全盛期の作品。未来への渇望は現在の飽和し、ある程度満足出来る現世界より鋭い先見性がありました。
「精神の進化」か考えたことがなかった。
Posted by ブクログ
実は、「イティハーサ」以外の水樹 和佳子の作品って、読んだことないのが判明しました。
あぁ、SFだ。それも、なんというか、懐かしい雰囲気がするのは、やっぱり20年前の作品だからということもあるのだと思います。
星新一、光瀬龍、平井和正、眉村卓と、この時代に影響を与えたSF作家は何人もいるのですが、少女マンガ系でSFをかいていた人は、みんな光瀬龍が好きだったんだなぁと思います。
植物に対する思いとかは、どこか、内田善美を思い出させて、その時代の空気みたいなものを感じさせられます。