三野正洋のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
艱難辛苦ばかりがクローズアップされ、実際そこを見誤ってはいけないのですが、戦争下には英雄も登場します。そういうのも闇に葬らずに、すべてを見て判断したいですね。
坂井三郎という、太平洋戦争のエースパイロットと、
その時代一世を風靡した戦闘機・零戦についてかかれた本。
なんかねぇ、もしアメリカが使っていた機銃を日本も開発していたなら
もっと戦局は変わっていたかもしれないみたいな言説がたまーにでてくるんです。
そういうのはイヤだなと思って読んでいましたね。
命や戦闘に対する想像力が欠如しているのか、
あるいはゲーム感覚的な気持ちで書いているのか、
それとも、意図してそこまで想像力を及ばせないように -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
日本海軍航空部隊のエース、坂井三郎の自伝の翻訳版は百万部を超えている。
彼の大和魂は、国境や時代を越えて人を感動させるのだ。
三〇機前後の撃墜数もさることながら、列機を全て守り切った技術、航法距離計を自分で作った創意工夫、戦場で部下を鍛える余裕、瀕死の状態でも巡洋艦に助けを求めなかった犠牲精神、徹底的な自己管理……。
そして零戦は、一時期世界のトップの性能を誇った名機である。
アメリカ、イギリスで編纂された辞書にも「ZERO」は登場する。
しかし零戦の最大の長所である長大な航続力が、逆に戦力の弱体化を招くなど、悲しい運命に彩られた戦闘機でもあった。
本書は坂井三郎の戦歴、凄さ、「