中国が近代化している今の時代をネットという視点や、現地での体験から鋭く分析されている一冊。
今の中国が徐々に変わりつつあることがよく読み取れます。
ある意味、「話語権」というものが無かった一般大衆にネットというツールによって、緩やかにではあるが民衆のものになりつつあるという事が様々な出来事を通して
...続きを読む、より大きくなっている事が読み取れる。
中国の中から見ると、この緩やかさが当たり前で、外から見ているともどかしく思われるが、それは日本人が鯨を食べるのは野蛮だ止めろということに近い反発の感覚が中国の国民にはあるのだろう。
今の中国のネットユーザーが若年層に多く、そういったネットの状況が今の中国の国情のように見えているが、それは全てではなく徐々に中国自体が緩やかにではあるが変わりつつあるのではないだろうか!?
国外からだけの視点でなく、中国に駐在して中国人の目線も持っている筆者の感覚が共感出来、納得出来る一冊になっている。
中国の今を読むには入門書となる本だと思った。