中村富士美のレビュー一覧

  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    自分が遭難しないために。遭難の原因の4割程が道迷いということで、GPSは必須だなと思う。

    青は自然界にない色なので何か身に付けておくと発見に繋がる。

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    2025年07月16日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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     著者は、看護師さんでありながら、民間で山の遭難者捜索団体を運営されている。
     やあー。陳腐な推理小説を読むよりずっと面白かった。正に探偵のように、遭難者のプロファイルを作り、性格的に頂上まで行ったか?途中で引き返したか?など、ひとつひとつ謎を紐解いていく。また、著者が、山のプロではないため、素人だったらこちらに進むはずなど、遭難者の道迷いをドンピシャ言い当てる。
     残されたご家族にとっては、ご遺体が家に帰ってきただけでも、ほっとしたのではないだろうか。

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    2024年12月06日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    地元丹沢で一般登山道だけでは物足りず破線ルートバリルート廃道、近頃は沢登りも始めたいなぁと考えていた私にはとても見慣れた場所でのお話が載っていました。長いこと山を続けている方々に話を聞いているとみんな一度二度は自身が遭難したりご遺体を発見することがあるようです。どこか他人事のように思えてしまいますが身を引き締めて山を楽しみたいですね

    私のような中途半端な実力の山屋では助けたいと思っても助けられないしもし遭難しても無茶な行動はせず救助を待とうと思えることで大幅に生存率が上がると思います、捜索隊の方々には本当に頭が下がります

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    2024年08月19日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    登山は怖い…その一言!!

    ちょっとした間違いで遭難してしまう
    怖いのは標識が風などでズレて、違う方向を指すとか…

    ニュースになってないけど、遭難している人って多いんだろーな

    警察って、案外早く捜査打ち切りにするのね
    そこから、民間の捜索隊に依頼する人がいるか

    行方不明になって
    死体が見つからないと、どこかで元気に暮らしてると思ってるしまうわ
    死体が見つかるまで落ち着かないし
    時間がかかるってことは、捜索費も高くつくし
    保険に入ってないと残された家族は大変だ

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    2024年08月10日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    ニュースになるのはほんの一部で、山の遭難事故はたくさん起こっているんだなぁ。
    軽装備といわけでも、無謀な計画というわけでもなく、それでもアクシデントが起こってしまうのは自然相手では当たり前なのかもですね。
    遭難したご本人はもちろん、ご家族の方々の目の前が真っ暗になったであろう気持ちを想像すると、なんか泣けてくるなぁ。
    救助隊の皆様、ありがとうございます。
    あと、国際山岳看護師なるものの存在を初めて知った~。すごい~。

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    2024年08月03日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    先日行った低山ハイキングで救助隊に背負われている人を見かけ、そのかっこよさに興味を持ち関連した本を見かけたので手に取る。
    遭難、滑落、死亡事故というと初心者が登るような山では想像できなかったが、どれも身近に感じる山ばかり。実際に行ったことがある場所もあり、本書の事例をとても身近に感じた。また、単独遭難が圧倒的に多く、単独登山の危険性はもとより、出かける前に身近な人に告げていくという事の重要性も感じた。過信、楽観視せずしっかりと備えておくことの重要性を考えさせられた。自然の脅威は身近にあることを忘れずに楽しみたい。

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    2024年06月04日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    登山をする者にとって遭難は、だれにでもどこででもいつでも起こりえると言えます。
    作者は普段は看護師として、医療に従事されていますが、山岳行方不明遭難者捜索活動および行方不明者家族のサポートを行う民間の山岳遭難捜索チーム、LiSSの代表です。
    普通、遭難の一報が入ると警察、消防などによる捜索が開始されますが、大体一週間ほど捜索をして見つからない場合、公的な捜索はひとまず打ち切りになるようです。
    しかし残された家族は何としても見つけてあげたい、帰ってきて欲しいのです。
    そこで中村さんの団体に声がかかります。
    中村さんはまず、家族との面談を行います。
    本人について、事細かに聞き取りをし、その人の性格

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    2024年04月11日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    「山好きが山でなくなったのだから本望だ」。とは思わない。
     自身も登山が趣味でよく山に登る。初めて登る山は不安が多い。何度か道に迷ったことがある。すぐにルートに戻れることが多いが、なかなか戻れずに右往左往し、パニックになるそんなとき、“遭難”の二文字が頭をよぎる。それはまさしく恐怖!である。
     この本の中での遭難者は皆、山迷いや転落などの事故死である。即死状態であったかもわからないし、事故によって動きが取れなくなり、忍び寄る死への恐怖を感じながら家族への思い、導かれた山への思いもあれば、後悔も無念さもいろんな気持ちで数時間、あるいは数日を過ごしたことだろう。
     本望でないにしても本人の好きな山

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    2024年03月15日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    山岳遭難捜索の現実を読ませてもらいました。
    生きている間に見つけるのがどれほど難しいのかよくわかる。
    自分だけは遭難しないとは絶対に思わないで、できる限りの準備をして山に出かけたいと強く思った。

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    2024年01月13日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    山歩きを始めた人、全員に読んで欲しい本。
    山の怖さ、なぜ遭難が起こるのか、捜索の難しさがよくわかる。迷惑をかけないよう、登山を楽しもうと心に誓った。

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    2024年01月03日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    山登りが好きな人が多いなぁ、と感じてたいたが、報道されるものだけでも相当なものだが、それ以外にも遭難は数知れず…
    自分たちも危険に晒される救助隊の人たちって…公的機関の捜索の後にあるいは同時に活動する民間捜索団体の看護師の方の著作。発見を待つ家族との関わりから遭難者のプロファイリングをし、捜索の範囲を絞っていく手法に脱帽。
    山登りに憧れるが、改めて怖さを感じた。

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    2023年12月24日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    子育て終わりの頃から始めた山歩き・・いつの間にやらのめり込む登山者となった。
    捜索にかかわっている専門家の目線より、素人だからこそ気づくというプロファイリングに舌を巻いた。

    幾つか、私も歩いた場所があった事もあって息をつめて読み、遺体発見時の描写を頭に描きました。
    一つ間違えば、私も同じ轍を踏んでいたことは想像に難くない。まして運命は天から見下ろす形で己に降ってくると日頃から感じている為、作中にも同様の事が書かれているのを読み色々考えさせられるものばかりでした。

    中村さんの文筆力も惹きつけられるものであり、とても読み易く、伝わってくるものが大きいです。
    山を愛し、歩いている方々にぜひともバ

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    2023年10月28日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    いつも通りに出かけて行った人たちが帰ってこないやるせなさ、長期の捜索を経てようやく見つけられた安堵、見つかるまでずっと苦しんでおられるだろうご遺族の方々の気持ちを思うと苦しくなりますが、警察組織ともまた別に、こうやって行方不明者の家族に寄り添って活動をされている方もいらっしゃるのだなあと感銘を受けた。

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    2025年07月06日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    看護師である著者がいろいろなご縁で、
    民間の山岳遭難捜索団体LiSSの代表となり、
    山岳遭難者の家族ケアを含め、
    遭難者のプロファイリングをしながら、
    捜索をする活動記録

    初心者が登るような里山的な山でも
    遭難者がでることに自然の驚異を感じます。
    安易な気持ちでの登山は危険だな。
    実力や準備、いろいろと考慮しても、ベテランでさえも
    危険はつきものなのですね。

    捜索が打ち切られたあとでも
    このような民間団体が捜索してくださる
    相談できる場所があるのは家族の救いです。
    家族に寄り添い、見つかった後の家族が
    遭難者の最後に見た景色をみてみたいという気持ちを
    一緒に行動してくださる著者にあたまが下

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    2025年05月21日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    山の遭難者、中でも日が経ち「せめてお別れだけでも」の人を捜していくケース集。著者は看護師、自分をあくまで山に関しては「初心者目線」と称し、そのかわり、性格や行動の癖など、人としての理解を深めていくアプローチ。その視点の行き届かせ方が細やかで深い。

    山の熟練者には気づかないポイントに着目し、この人ならこんな行動をするはず、と捜索範囲を決めていく。生きた人同士でも、こんなに深く相手を推し量って動ける人なんてそういない。そして、行方不明者ではなく、本当に「おかえり」を言いたくて待っている家族を救っているんだなと実感する。

    リアルで詳細なノンフィクションでありつつ、ドラマや小説のような読み心地もあ

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    2025年02月13日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    ネタバレ

    看護師でもある著者の私設山岳救助隊での、比較的低山での遭難者捜索の記録。ここでの遭難者の共通点は、高齢者の単独行でGPSの未使用。色々教えられる点が多い。遭難には、登山者の性格も多きく影響。自己分析が重要。遭難者のご冥福をお祈りしたい。
    ケース1棒の折山:ルート間違い
    ケース2飛龍山;経験不足、人の少なく、夏の藪で分かりにくい登山道。悪天候。地図もたず。
    ケース3秩父槍ヶ岳:道標が動いてため、誤った道へ。
    ケース4丹沢ミズヒ沢:沢登りのベテラン。それでも滑落。
    ケース5皇海山:無理な行動計画。疲労。ココヘリ電源OFF。
    ケース6巻機山:割引き沢の雪渓の踏み抜き。

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    2025年01月20日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    看護師であり、民間の山岳遭難捜索団体LiSSの代表でもある中村富士美さんが、実際にあった遭難捜索の6つのエピソードを書いている本。
    自分も近所の山をハイキングしていて道に迷ったことがあり、こんなところで遭難?!と焦ったことがある。幸い目的地とは違う場所に降りることが出来たけれど、誰にでも山歩き中に遭難する危険はあると感じた。
    本書の中で、山で遭難して残念ながら亡くなった方々のその時の気持ちを想像すると胸が痛くなるが、中村さん達の尽力のお陰で遺族の元に帰ることが出来、遺族の方もそれを受け入れて前に進むことが出来るので、中村さんたちの仕事の意義は大きいと思う。
    山で遭難しないためのコラムも必読。

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    2024年12月27日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    なぜ、どこで遭難してしまったのか?残された家族に寄り添う著者は探偵のようでもありカウンセラーのようでもあります。登山をする人、またその家族に読んでもらいたい本です。そして登山をする時はぜひ保険に入って青いリュックでお出掛け下さい!

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    2024年08月17日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    低山や里山で遭難したニュースを目にすると、どうしてそんなところで見つからなくなってしまうのかと疑問に思ってた。人はちょっとしたことで、ルートから外れる。ちょっと外れただけで想像以上に難しい危険な場所に入り込んでしまう。行方不明となって、捜索が打ち切られてしまった遭難者を、民間の捜索団体が遭難者のプロファイリングをし、どのように捜索し、発見に至ったのか興味深く読んだ。
    同時にどんなに気軽に行ける山であっても、やはり準備が必要であると感じた。あっという間に読んでしまったのでもう少し読みたい。

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    2024年06月16日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    子供たちがハイキングで登るような里山でも遭難が起こる。著者の中村さんは山登り初めて1年のうちに2件のご遺体と遭遇してることにも驚きのエピソードだったのですが、捜索活動はデッドラインと呼ばれる72時間以内に救助しなければ生存の可能性が低くなっていく。1週間の警察や消防の捜索が打ち切られると、ボランティアや民間の捜索会社が捜索に当たることになるけれど長期化し発見される頃には白骨化したご遺体になっているケースもあるようです。
    本章では坊ノ折山、飛竜山、秩父槍ヶ岳、丹沢、皇海山、巻機山の6つのケースが紹介されていました。いずれも関東の山で登ったことないのでどんなルートで歩いたのか興味湧きました。
    捜索

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    2024年06月12日