中村富士美のレビュー一覧

  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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     母から勧められて読んだ本でした。山で遭難された方々の発見を待つ家族の心境を知る事ができ、「そうか。遭難して何年も見つからなかった場合、死は事実として決して受け入れられるものではなく、ご遺族は心の中でまだ生きているかもしれない、という希望と共に、亡くなっているかもしれない、という不安と共に生きていくしかないのか」と、当たり前のことかもしれませんが、そう感じた本でした。
     私は怖がりなので、山に登ってみたいと思いつつも、遭難の怖さなどが先立ってしまい、まだ登った事はないのですが、この本から山登りをするさいの心得を学ぶ事も出来ます。
    ・遭難した時は、沢に降るのではなく、上を目指した方が圧倒的に発見

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    2024年05月03日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    山岳遭難者の捜索に携わられている方による、実際のお話。最初に書かれていたが、山岳遭難というと2〜3千メートルクラスの険しい山で起きるものというイメージだったが、本書の事例はそうでは無かった。かといって登山初心者でもないし、初めて登った山ではないケースもあった。それだけ、登山と遭難というのは切り離されない関係にあるということを感じた。
    著者の方は民間にて山岳遭難者の捜索にあたっている方で、そういう団体があることも初めて知った。
    この方は遭難者を闇雲に探し回るのではなく、ご家族などに遭難者の性格や普段の振る舞いなどを聞いてプロファイリングのようなことをしてから、どこで遭難したのかを検討するようであ

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    2024年01月21日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    民間の山岳遭難捜索「LiSS」。

    ハイキング程度しかいない者にとって、慣れ親しんだ里山などでも遭難してしまう事実に驚かされた。
    公的な捜索が打ち切られても、遭難者を見つけて欲しいという家族の願いも、時間とともに精神的・金銭的にも負担となっていく。そんな家族にも寄り添いつつ、1人でも多く「おかえり」と言えるように活動されている。

    遭難者を探す途中で、別の遭難者やご遺体に遭遇したケースも書かれているが、実際まだまだたくさんの人たちが「ただいま」と言う機会を待っているのだろうと感じた。

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    2023年11月23日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    ネットで一部を読んでいて続きが読みたかった
    春から登山を始めたので、山岳遭難については興味があり内容も詳細でためになった
    ザックやウェアを茶や、黄色系にしていたので『青は自然界に絶対ない色なので、どこかに青いものを身に着けて欲しい』という言葉が響いた
    今度購入する時の参考にしようと思った
    家族は登山をしないので、待つ側の気持ちもよくわかり今まで以上に慎重に山に入ろうと思った

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    2023年11月17日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    なにげなく読んだ本だったが、よかった。自分が思っていたよりも、山で亡くなっている方はいて、亡くなったときにそのご遺体が見つからないことも少なくないのだということ。山岳遭難捜索をしてくださる、民間のこんな方々がいるのだということが知れた。遭難者のプロファイリングもそうだし、ご家族への寄り添い方もよかった。
    まだまだ知らないことが、沢山あるなと改めて思わされた本になった。

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    2023年09月30日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    山で遭難した人達を探す、山岳救助隊に民間があるのを初めて知りました。

    ちょうど山にハイキングに行き、滑って転んで打撲した後に読んだので、山の怖さが倍増しました。

    救助隊の方たちの大変さ、優しさがわかる作品でしたが、どれも生きて帰れない実話だったので、☆3ですが、救助隊の皆さんの活動には☆5を送りたいです。

    今度、山に行くときは青い服を着ようと思いました

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    2025年07月29日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    自分も山に行く時が時々ある(低山だけど)
    低山でも遭難する人はいて 
    なんでだろう?って思うことも
    何処の山でも危険はあるから
    必ず保険に入り 家族に行く山を伝え
    YAMAPを活用する事は大事だなと
    改めて思った

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    2025年06月08日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    道の目印簡素すぎる問題どうにかならんか。
    木にペンキで書いたものだったり(道の目印にではない場合もある)、リボンやテープをくくりつけたものだったり。もしかして有志の方が付けているとか??挙げ句の果てに風で矢印の向きが変わったり…。

    なぜ見つからないかがよく分かった。山に登るときは青色の物を身に付けます!

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    2024年08月26日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    著者は、山岳看護師。山岳遭難捜索の現場の実態及び自身の経験を語ったノンフィクション。
    中高年の登山ブームで、毎年のように遭難事故が起きている。登山家が高所で遭難する事例を想像しがちだが、実際は「こんな山で」と思うような低い山でも遭難は起きている。原因として多いのは、道に迷う、転倒、滑落、病気、疲労、天候の悪化など。それから登山者本人の性格も影響する。強気で前向きの性格の人は、無理してしまう傾向があるらしい。
    著者は民間の捜索団体を立ち上げ、警察と協力しながら行方不明者の捜索を行っている。登山者としての経験は短いが、ベテランの登山家とは違う視点で、素人の山好きの行動を分析・推測し、成果を上げた

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    2024年06月21日
  • 「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―

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    民間の山岳遭難捜索チーム「LiSS」の代表の著者。
    遭難者の家族に寄り添い、サポートし、丁寧な聴き取りからプロファイリングをして、遭難者の手がかりを探っていく。

    公的機関の救助が打ち切られた後に依頼されることが多いようで、全て紹介されているのはご遺体で発見されたケース。
    何週間、何ヶ月もかかる捜索は見つからない時の待つ家族の心の変化についても触れられている。家族の心労はかなり大きいようで丁寧に真摯に寄り添ってくれるのは心強いだろう。

    登山しない自分にも語り口が分かりやすく、著者の仕事への想いと情熱が伝わる。遭難者の家族のサポートを含めたこの様な捜索チームがあるという事とその仕事を詳しく知る

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    2023年10月31日