矢原隆行のレビュー一覧

  • トム・アンデルセン 会話哲学の軌跡 リフレクティング・チームからリフレクティング・プロセスへ

    Posted by ブクログ

    ナラティヴ関係で今年一番刺激的だった本。

    リフレクティングについては、その重要性はわかるのだけど、なんだか概念がゆるくて、そんなに「自然体」で、大丈夫なの?というのが正直な感想だった。

    その印象は、マイケル・ホワイトの「リフレクティング」に対して、セラピストとクライアント間の権力関係に対してナイーヴすぎるといった批判を読んで、さらに強まった。

    が、この本で、トム・アンデルセンの最初の論文と最後の論文を読んで、これらの印象はほぼ吹っ飛んでしまった。

    とくに最初の論文を読むとかなり理論的背景と技法がしっかりと言語化されていて、それがスタート地点にあることにとても刺激があった。

    もちろん、

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    2023年01月11日