こひやまあきひこのレビュー一覧
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10代に初めて読んだ時はただただ物語の展開に心奪われ多いに胸躍らせた記憶がある。70歳に近づき改めて読むと、人間の性、業に目が向き、自分の人生に重ね合わせてしまい、深く考えさせられた。
尊氏、それを取り巻く人々か織りなす様は現在と本質的には何ら変わってはいない。自分の人生のなかで10年ごとに読んで...続きを読む -
昔の医師がどんなに大変だったか
病気に関して無知な人々が多かったんだと感じました。
ぶっきらぼうで堅物の赤ひげ先生ですが
患者の事を1番に考えてる姿勢が大好きです。
好きな小説の1つになりました。 -
太宰治はすきではないが、この小説は例外だ。というのもこれまで終戦後における没落家族の実態を詳細に描いた作品は、少なくとも名著は極めて少なかったからだ。それゆえこれはフィクションとはいえ歴史的に価値のある一冊といえよう。