太田直子のレビュー一覧

  • EXTRA LIFE なぜ100年間で寿命が54年も延びたのか
    子どもが死ななくなった。
    天才 X ネットワーク、データ
     1968年 カラハリ砂漠 狩猟採集民クン人の年齢 相対的に年上年下はわかる
      平均寿命35年と想定 青年期を乗り越えれば60代までは難しくはない
     17世紀 ロンドンも同様に35歳
     18世紀 天然痘 オスマントルコに赴任した貴族から伝わ...続きを読む
  • EXTRA LIFE なぜ100年間で寿命が54年も延びたのか
    寿命の延び(=ゼロ歳の平均余命の延び)は乳幼児死亡率の劇的減少(20%→1-2%)で起こった。20世紀の前半まで子供の何割かが大人になる前に死んでいた。その子供たちがほぼ成人になり生殖して子供を作る、この部分で人口爆発が起こった。本書はこの事実をメインに据えながら、それをもたらした、あるいは補完した...続きを読む
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    有名な「君の瞳に乾杯!」という名せりふの英語は何か知っていますか?本書の冒頭に答えが載っています!

    数々の映画の字幕を作ってきた著者が語る字幕制作の現場は、様々な問題があって、面白くて、笑えます。そして映画そのものと同じくらいドラマがあって時に感動するほど、真剣です。

    その熱い語り口に、翻訳を超...続きを読む
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    期待した以上に面白かった。それに大変勉強になりました。「1秒4文字」、元テレビ局にいたものとして、うんうんと思わず頷いてしまった。こうした仕事をなさっているせいか、文章も大変上手で、読みやすかった。
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    海外ドラマや映画を鑑賞するときは、字幕屋さんの力量を信じるしかない。
    「漢字が読めない」「読解力が乏しい」人を相手では、字幕制作者の苦労は計り知れないものがある。
    限られたスペースに日本語を埋め込んでいくわけだから。
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    どこかで誰かに「おもしろい」と言われたのだったか、書評を読んだのだったか。気になりつつ読まずにおいた自分が恨めしい。
    1秒4文字という制限でいかに最大数の観客に台詞のエッセンスを伝えるか…。字幕なしで映画を観られるほどではないけれど、常に耳で聞こえた英語と字幕を比較してしまう癖がついている。「うまい...続きを読む
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    映画の字幕技術も、日本は突出しているらしい。数秒の間で読みとれ、かつオリジナルの意味を損なわないように表現される字幕は、たしかにすごいと思う。1秒4文字までだそうですよ、文字数。


    びっくりしたのが、字幕翻訳の納期がかなり短いらしいこと。1週間ならいい方で、時には3~4日で納品してしまうこともある...続きを読む
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    もしあなたが翻訳(特に映像関連)に興味があるのであれば
    ぜひ読んで欲しい本。

    翻訳家のエッセイにありがちな単なる自慢話にならず、
    たんたんと筆者が経験した翻訳上のよもやま(+苦労)話を
    分かりやすく書いてあるので、とても勉強になるし共感できる。

    翻訳自体に興味がなくても、吹き替えや字幕と言語の違...続きを読む
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    軽妙洒脱な語り口調で、ドキリとするようなことを言い当てていて、
    読んでいてスカッとします^^
    私は各章でくすくす笑ってしまっていました。
    映画翻訳についても、ことばの遣い方についても、参考になりました。
    素人としても楽しめる一冊だと思います。
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    とても読みやすい本でした。読みながら反省したり「そうそう」って同意したりしながら読みました。字幕の世界の話もおもしろかったです。字幕派ですが田舎のシネコンは最近吹き替えしかこない映画が時どきあるんです。その事情もしりました。字幕がなくなって欲しくないです。
  • EXTRA LIFE なぜ100年間で寿命が54年も延びたのか
    想定された内容ではあるのですが、きちんと順を追って書かれているので、基礎理解に役に立つと思います。寿命というある意味極めて個人的な問題を扱いながら統計的に考えてゆくと世界全体を、そして未来までを見通し、さまざまな問題があぶりだされ組み合わさって新しい世界観に意識が向いてゆく、そんな著書だと感じました...続きを読む
  • EXTRA LIFE なぜ100年間で寿命が54年も延びたのか
    感慨深い、最後に書いてあるけど。寿命が伸びて人口が増えて経済発展し、それがゆえの危機的状況。グレートリセット!
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    ・新書の中でも表現がわかりやすく、中学生でも読みやすい。

    ・字幕映画の裏側を初めて知った。字幕屋が、元の言語の表現により近い表現を選びつつも、字数制限や配給会社の要求に従わざるをえない状況。
    ヒットのために表現を捻じ曲げ、「涙、感動、泣ける」と歌って観客を呼び込むこと。それにまんまと乗せられる観客...続きを読む
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    字幕翻訳家の仕事と日常が垣間見れる。
    ・「ざる知識のススメ」に勇気づけられる。
    ・あきらめずに、すくい続けること。
    ・字幕の仕事として、とにかく速く正確な情報を得ることが大事。
    ・非英語圏の映画字幕翻訳が面白そう。
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    文字制限のある字幕作成の苦労と、昨今のおかしな日本語について、そして、字幕屋として吹き替え版映画の台頭を憂うお話。
    ロシア文学を専攻されていた方だからか、米原万里さんと同じニオイがする。実は真面目な話なのだけれど、面白くサクサク読める。

    私は映画俳優さん達の肉声や息遣いを聞きたいと思うので、“字幕...続きを読む
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    字幕屋さんの快刀乱麻の歯切れのよい語りが素晴らしい一冊。やっぱり字幕屋って大変なんだと実感。自分は字幕派だけど、日本人の理解力が低下してるのには衝撃を受けた。でも字幕はなくなって欲しくないなあ
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    得られる内容は以下の2つ.まず,字幕翻訳者の仕事がどのようなものか知ることができるといこと.そして,最近の日本語の使い方の問題点である.
    特に後者について,多くが同感できる内容であった.
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
     輸入映画につける字幕を作成する職業がある。業界では字幕屋というらしい。
     これは一字幕屋の字幕にまつわる辛口エッセイ集。業界の舞台裏,職業倫理からくる配給会社とのバトル,そして愚痴,ぼやきが満載で,実におもしろい。そして,これは重要なことだが,万人に読みやすい。
     字幕屋さんは皆英語が堪能で,映画...続きを読む
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    さすが字幕作成を業にしているだけあって、流れるような文体かつここぞというところでのナイスな落ちに感服。また日本語論としても快哉をあげた。
    ・キリスト教徒のアラブ人も神のことを『アラー』という
  • 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
    「字幕屋」と聞いて、映画のセリフを「翻訳」する仕事を想像していたけど、
    実際は映画のエヅラに合わせた表現や文字数を考えないといけない。

    そんな独特の制限の中で働く「字幕屋」の愚痴を面白おかしく、
    そして現代日本語の特性を映画字幕に関連付けて述べている。

    普段字幕は「映画を観る助け」としか見ていな...続きを読む