外尾悦郎のレビュー一覧

  • ガウディの伝言

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    2024年8月にバルセロナを訪れた。その時はガウディに関する知識もなく、サグラダファミリアは有名な世界遺産だから見ておこう、くらいの気持ちだった。石の暗そうな建物を想像していたから、実物のそのデザインや色彩、大きさに予想を悉く覆され、言葉を失った。聖堂の中はまるで高い木に囲まれた森のようで、柱や壁のひとつひとつが美しく、とにかく圧巻だった。
    先日「博士ちゃん」を観て外尾氏のこと、サグラダファミリアについて改めて知り、遅ればせながら本書を手に取った。
    己の生涯を捧げてつくっているものの完成を見ようとしない慎ましさ、次の世代にその仕事を託す、ガウディの愛と先見性。生前は不遇に見舞われたものの、神の

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    2025年11月21日
  • ガウディの伝言

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    テレビ番組をきっかけに読みはじめてみたが、世界遺産もアートも好きなため、非常に興味深い話ばかりだった。
    実際にサグラダファミリアの建築現場で働いていた方のお話は、研究者の方による専門書とは違う魅力があるのでは、と感じる。作業中の苦労は、実際に手を動かした人でないと分からない点だと思う。
    ガウディ作品への興味が増したので、関連図書も手に取り、もう少し理解を深めてから、実際にバルセロナへ観に行くことができれば、と思う。

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    2025年11月17日
  • ガウディの伝言

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    ずっと行ってみたいと思っているところなので、ちょっと興味があり本を買いました。

    この本を読むまで、サグラダ・ファミリアのその制作に日本人の方が携わっていて、しかも生誕の門の15体の天使を作ったなんて全く知りませんでした!

    ガウディだったらきっとこう考えるだろう、こうしたいだろう、こんな思いがあっただろうを、外尾さんは形にしていき、世界から注目される教会を作り、本当に尊敬するしかっこいい方だと思いました。

    ガウディ建築の魅力についても知ることができました。バルセロナ行きたくなります!!

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    2025年11月11日
  • ガウディの伝言

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    造る際にどのような考えのもとで建築物が作られているのかわかった。
    サグラダファミリアに行く前後に読んで良かった。 読まずに行くよりも感動が広がった。

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    2025年11月10日
  • ガウディの伝言

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    悪魔というのは、人間がイデオロギーを信じきっているとき、どちらかにまっしぐらに突き進もうとしているとき、心に忍び寄ってくるものだと思います___

    ガウディの「石の遺言」が心に刺さったなぁ。
    正義感や優しさと同居する悪魔。誰しも完璧ではない、ということ。

    それにしても。
    ガウディが亡くなり、図面や設計図もないなかで、あれだけの歴史的建造物が建築されていることが本当にスゴイ。建築家や彫刻家、職人の方々が、石と向き合い、想像力を働かせ、試行錯誤を繰り返してきたんだろうなぁ。

    途方もなさすぎて、それゆえに尊い。
    働くとはどういうことか、ということも考えさせられた。

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    2025年11月05日
  • ガウディの伝言

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    外尾さん、ガウディの軌跡だけではない
    人生の指針にもなる内容でした。

    本当に大事な物は近くにいるときには見えない
    愛情とはそういうものだ
    私が与えうるすべてのものを、私ではない誰かのために

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    2025年10月28日
  • ガウディの伝言

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     憧れの地バルセロナを訪れ、サグラダ・ファミリアの威容に心打たれ、帰国後すぐに書店でこちらを購入しました。
     主任彫刻家の外尾悦郎さんによる丁寧な語り口で、美しいばかりでなく人々の想いと研鑽が詰まった大聖堂を思い出させ、何よりガウディの人となりに思いを馳せながら、ワクワクして読むことができました。外尾さんご自身のご経歴もまた、短くさっぱりと語られていますがエキサイティングで大変面白かったです。
     その他、ガウディの建築や彼の生きた時代のことも綴られており、バルセロナを再訪する日が楽しみになりました。
     所々に挿入された写真が理解を助けますが、一番は現地に行くことだと思います。

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    2025年10月20日
  • ガウディの伝言

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    TVで見た芦田愛菜ちゃんの
    スペインでの解説が素晴らしく、
    本書に辿り着きました。

    なんか、ガウディも人間だったんだな、と。
    揉まれて悩んで、人に引き上げられ、時には貶められ。
    独創的なシルエットが先行して、
    生まれながらのすっごい鬼才だったのかな、とか思っていたが、
    建造物をいくつか見た時、ちょっとなんだかしんみりしてしまったのはこういうことだったのかと。
    奇抜ではあるが、自身の才能に溺れて独創しているという感じではなかったもんな。

    ガウディの生涯や建築について学びつつも
    所々聖書を読んでいる気持ちになります。

    あと外尾さんの文章がうますぎた。
    かなり想像も入ってると思うけど、押し付け

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    2025年10月07日
  • ガウディの伝言

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    海外旅行にはあまり行ったことがないのだけれど、サグラダファミリアには絶対に行こう!と思わせてくれた一冊。

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    2025年09月30日
  • ガウディの伝言

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    ネタバレ

    ガウディがどんな人物で、サグラダファミリアにいかなる思いを寄せて建設し始めたのか、どのようにその意志が受け継がれ今日まで建設が続いているのか...
    数年前にバルセロナで見たサグラダファミリアを思い浮かべながら、ガウディをはじめ、その建設に携わる人々の思いを巡らせました。
    とても、素晴らしい本に巡り会えて光栄です。

    デザインが特異で芸術的な教会と思っていたことがありましたが、サグラダファミリアの魅力はそのデザイン性だけで語ることができません。
    機能と芸術を両立させるところや、職人さんたちを大切にするところなど、外尾さんを通して、ガウディの知らない一面を知ることが出来ました。

    ガウディの世間か

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    2025年09月18日
  • ガウディの伝言

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    ガウディの凄さがわかる一冊。建築はあまり興味なかったが、細部にまで意匠を凝らしたサグラダファミリアの魅力を知り、一生に一度は見てみたいと思った。

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    2025年09月03日
  • ガウディの伝言

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    なぜ何百年もかかる建築を行うのか?自分が完成を見れないのに、なぜ?という疑問をずっと抱いていた。ガウディは「人を幸せにするために」サグラダファミリアに取り組んだのか。聖堂としての宗教的に、高層建築としての観光的、長期に職人たちに職を提供する社会的、少しづつ高くなっていくことを実感する人たちには高揚感、でも何よりも今日の仕事の積み重ねが明日につながる、明日はもっとよい仕事をしようと思う。それが幸せなことだと考えたのでしょう。長年毎日、石と格闘してきた筆者の言葉には重みを感じました。さあ、今日を生きよう!

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    2025年08月28日
  • ガウディの伝言

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    TVでサグラダファミリアが取り上げられており、また、その製作に日本人が関わっていると知り興味が湧き読みました。

    内容は、ガウディの生い立ち、サグラダファミリアの歴史などをカラー写真も交えながら紹介されています。

    実物は、どんなものなんだろうと、さらに期待が増しました。

    死ぬまでに絶対行くと心に誓いました。

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    2025年08月11日
  • ガウディの伝言

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    スペイン旅行に行くことをきっかけに購入したのですが、非常に読みやすく、心に響く本でした。
    出会えてよかったです。

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    2025年08月09日
  • ガウディの伝言

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    ガウディの軌跡とそれらを受け継いだ人たちの話
    血筋ではなく受け継げられる遺伝子の面白さと尊さを感じました。
    ガウディ建築の機能美、造形美の解説もありとても楽しめた。サグラダファミリアに行く予定がある人は先に読んだ方がいい一冊です。

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    2025年07月21日
  • ガウディの伝言

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    極めつきのガウディ入門書。ガウディ建築の本質を単刀直入に語る。
    著者は1978年25歳の時にサグラダ・ファミリアに彫刻家として入り、以来45年。現在は主任彫刻家としてプロジェクトをとりしきる。ガウディとサグラダ・ファミリアを語らせるなら、彼以上の人はいない。
    驚くのは、ガウディの発想の豊かさ、そしてそれを実現するための周到な準備と緻密な計画性。あの奇妙な「逆さ吊り実験」など、だれが考えつくだろう(しかもそれを10年も続けるとは)。直線で構成される双曲線面や放物線面、イエスの塔を中心にした18基の塔、生誕のファサードなど3つのファサード、さらには84の音階を出せる鐘とその音響効果。できあがるのは

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    2025年05月08日
  • ガウディの伝言

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    サグラダファミリアに行く予定ができたため、ガウディに関して学ぶ中で見つけた本。サグラダファミリアに実際関与する方の本ということもあり、とても興味深い。サグラダファミリアへの興味期待を高めてくれる素晴らしい本

    メモ
    ・空の色が違う、石でできているなどから圧倒される言葉に尽くし難い存在。
    ・光も音も組み合わせた総合芸術
    ・職人の創造性を最大限発揮させるために図面が無かったのではないか
    ・直線はないと言われるが、曲面も実は直線で構成されている
     構造上負荷が偏りやすい部分に曲面を上手く活用
    ・彫刻が構造を補強する
    ・自然は偉大な書物。人は何も創造しない。

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    2025年05月03日
  • ガウディの伝言

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    前半はガウディの思いを引き継いで石を彫り、サグラダファミリアをつくっていく中で考えたことーー

    石に導かれている感覚。
    毎日見ていて未だに飽きないということ。
    彫刻と構造(デザイン)を一つとして解いていて互いに引き立てているおちうこと。
    石でできているからこその高さの感覚、奇妙な安定感・上昇感。
    フライングバットレスをなしにして、明るい教会を実現したこと。

    後半はバルセロナを中心に、ガウディの人生と建築のおさらい。
    当時のスペインやカタルーニャの雰囲気、都市(計画)やライバル(モンタネール)やパトロン(グエル)のこと。当事者たちの光と影が、よくまとまっている。

    バルセロナでガウディ建築を訪

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    2025年02月19日
  • ガウディの伝言

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    サグラダ・ファミリアの主任建築家が日本人だということを最近知り、本書を読んでみました。ガウディ愛に溢れた一冊です。

    サグラダ・ファミリア聖堂に関しては、学生のころからその神秘的で不思議な建築構造に惹かれており、いつか行ってみたい建築物の一つです。

    そんなサグラダ・ファミリアですが、2025年に聖母被昇天の礼拝堂が完成し、ガウディの没後100年にあたる2026年には、メインタワー「イエス・キリストの塔」が完成するそう。
    その後、3つのファサードのうち最後となる「栄光のファサード」などの建設にとりかかり、全体が完成するのは10年後の2034年ごろだそうです。

    「なーんだ、完成するのか」なんて

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    2024年11月06日
  • ガウディの伝言

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    2011/10/14
    読みたい
    「美の巨人たち」でガウディの素晴らしさを知った。もっと知りたい!!から。外尾悦郎さんってすごい人だよね。

    2011/10/22
    読み終わった
    面白かった。前半6章では「美の巨人たち」で触れた内容、サグラダファミリアに込められた建築家の思いををもっと深く掘り下げて、ガウディの天才性を丁寧に説明している。
    後半では、話題は人間としてのガウディへ。彼の一生、思想から、当時のバルセロナ、スペイン事情から同時代の芸術家との関係まで、写真付きで当時の情緒を余すところなく伝えてくれる。

    最後に、話題は著者である外尾さんに。彼がなぜバルセロナに、サグラダファミリアに、ガウデ

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    2024年06月07日