外尾悦郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
胸がいっぱい……!最高の読書体験でした。
「ガウディ展」の予習にと読み始めましたが、グイグイ引き込まれ読み耽ってしまいました。
最初のファサード「生誕の門」が完成したサグラダ・ファミリア。
その隠された象徴や歴史、ガウディの思考、彫刻家の外尾さんがこれまで聖堂建築に携わるなかで得た知見や考察、感じたことなどについて綴られています。
読みながら天才ガウディの思考やその思いに触れ、近づいていくような不思議な体験。壮大な旅を終えたような心地いい疲労感と興奮に包まれています。
あまりにも壮大すぎて現実感がないのが、「サグラダ・ファミリアを楽器にする構想」。比喩ではなく。
当時の科学技術でこんなこ -
Posted by ブクログ
2006年に出版されたものだが、帯に超ロングセラーとある通り、サグラダ・ファミリアの人気とともに増刷され、2025年8月で16刷!
ガウディの一生と著者である外尾悦郎さんがサグラダ・ファミリアで石工として働くようになった経緯や彫刻家としてどのように考えて彫ってきたのかなどが書かれている。
ガウディとグエルの出会いはこの時代のスペインでなければあり得ず、神様の采配としか思えない。それは外尾さんがガウディの直弟子からガウディの話を聞けるタイミングで働き始めたという事もそうだと思える。
とても読みやすくて、また、大事な事が書いてあり、どうか完成まで見届けられますようにと思った。読んでよかった〜!
ス -
Posted by ブクログ
2024年8月にバルセロナを訪れた。その時はガウディに関する知識もなく、サグラダファミリアは有名な世界遺産だから見ておこう、くらいの気持ちだった。石の暗そうな建物を想像していたから、実物のそのデザインや色彩、大きさに予想を悉く覆され、言葉を失った。聖堂の中はまるで高い木に囲まれた森のようで、柱や壁のひとつひとつが美しく、とにかく圧巻だった。
先日「博士ちゃん」を観て外尾氏のこと、サグラダファミリアについて改めて知り、遅ればせながら本書を手に取った。
己の生涯を捧げてつくっているものの完成を見ようとしない慎ましさ、次の世代にその仕事を託す、ガウディの愛と先見性。生前は不遇に見舞われたものの、神の -
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悪魔というのは、人間がイデオロギーを信じきっているとき、どちらかにまっしぐらに突き進もうとしているとき、心に忍び寄ってくるものだと思います___
ガウディの「石の遺言」が心に刺さったなぁ。
正義感や優しさと同居する悪魔。誰しも完璧ではない、ということ。
それにしても。
ガウディが亡くなり、図面や設計図もないなかで、あれだけの歴史的建造物が建築されていることが本当にスゴイ。建築家や彫刻家、職人の方々が、石と向き合い、想像力を働かせ、試行錯誤を繰り返してきたんだろうなぁ。
途方もなさすぎて、それゆえに尊い。
働くとはどういうことか、ということも考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
憧れの地バルセロナを訪れ、サグラダ・ファミリアの威容に心打たれ、帰国後すぐに書店でこちらを購入しました。
主任彫刻家の外尾悦郎さんによる丁寧な語り口で、美しいばかりでなく人々の想いと研鑽が詰まった大聖堂を思い出させ、何よりガウディの人となりに思いを馳せながら、ワクワクして読むことができました。外尾さんご自身のご経歴もまた、短くさっぱりと語られていますがエキサイティングで大変面白かったです。
その他、ガウディの建築や彼の生きた時代のことも綴られており、バルセロナを再訪する日が楽しみになりました。
所々に挿入された写真が理解を助けますが、一番は現地に行くことだと思います。 -
Posted by ブクログ
TVで見た芦田愛菜ちゃんの
スペインでの解説が素晴らしく、
本書に辿り着きました。
なんか、ガウディも人間だったんだな、と。
揉まれて悩んで、人に引き上げられ、時には貶められ。
独創的なシルエットが先行して、
生まれながらのすっごい鬼才だったのかな、とか思っていたが、
建造物をいくつか見た時、ちょっとなんだかしんみりしてしまったのはこういうことだったのかと。
奇抜ではあるが、自身の才能に溺れて独創しているという感じではなかったもんな。
ガウディの生涯や建築について学びつつも
所々聖書を読んでいる気持ちになります。
あと外尾さんの文章がうますぎた。
かなり想像も入ってると思うけど、押し付け -
Posted by ブクログ
ネタバレガウディがどんな人物で、サグラダファミリアにいかなる思いを寄せて建設し始めたのか、どのようにその意志が受け継がれ今日まで建設が続いているのか...
数年前にバルセロナで見たサグラダファミリアを思い浮かべながら、ガウディをはじめ、その建設に携わる人々の思いを巡らせました。
とても、素晴らしい本に巡り会えて光栄です。
デザインが特異で芸術的な教会と思っていたことがありましたが、サグラダファミリアの魅力はそのデザイン性だけで語ることができません。
機能と芸術を両立させるところや、職人さんたちを大切にするところなど、外尾さんを通して、ガウディの知らない一面を知ることが出来ました。
ガウディの世間か