物語は召喚なのか転生なのかわけも分からず唐突に始まり、悩むことも猜疑を感じることもない不自然な主人公たちが闇雲に動き出すことで始まる。
主人公は知識も経験も最低限の実力も備えておらず、無鉄砲だとか行動力があるとかとも違う、根拠のない自信を持った典型的に頭の痛いダメ人間。
とにかく尊大な態度に出ら
...続きを読むれる根拠を全く持たない人間なのに、その態度は偉そうで礼儀のかけらも知らず、家の中でのみ吠えまくる可愛くない仔犬のような、読んでいて全く好感を持てないこんな主人公を描いた作者の意図が全く分からない。
この作品をチート系の英雄伝のようなものだとか思うと大間違いだ。
ただ単に偶然入手した「誰でも使えるチートアイテム」が無ければ、喧嘩の強い中学生にも頭が上がらない程度のダメ人間が、大英雄だと自分で言うこと自体が読んでいて不快を感じるレベルだ。
作者自体がそれに気付いていないのだろうから、当然登場人物達も普通の人間が感じる違和感だの嫌悪感を感じることも描かれないまま主人公の意に沿うように行動を共にする。
バカがバカに従う?と、そんなアホくさくてラノベでもあり得ないくだらなさに、購入して損をしたと思わない読者がいるのかと思う。
2巻だけではなく、この作者の作品は、どれほど暇でも今後買うことはないだろう。