福井モデル、というタイトルながら第1章はまるまる富山県（特に富山市）の為に割かれている。プロローグにもあるように、北陸の凄さに日本中、さらに海外からも注目されているらしい。
石川は1%くらいしか触れられていないが、福井（特に鯖江市）6割、富山4割くらいの割合でいかに北陸が注目に値する地方かということ
...続きを読むを紹介している。
福井県出身者としてこんなに誇らしいことはない。福井県の長所、恥ずかしながら知らないことがたくさんあった。
人口当たりの社長の数、共働き率、小中学校の学力、体力テストで首位独占などは知ってたけど、平均世帯年収が東京を抜いて1位だったとか、生活保護受給率ワースト1位とか、他にも持家率、人口当たり書点数、障害者雇用比率などでも全国トップスリーの高い成績。
あまり知られていないけど日本一や世界一の企業が多い。古くからの繊維産業を応用したものやシリコン電子部品などのハイテク産業まで。
共働き率が高く特殊合計出生率も高いので「女性が子育てしながら仕事しやすい」県と言える。
遡れば戦国時代、一向一揆に失敗した頃から福井県は教育に力を入れていた。そして“勤勉”を尊ぶ県民性、地域の繋がりを大切にする気風、インキュベーション（企業誘致ではなく地場産業を孵化させ育てる姿勢）などなどが他の地方には無い独自の成功を生み出した。
今までずっと、どこか心の中で福井のことを恥じていた気がする。東京には行きにくいし天気はいつも悪いし、大して観光で見るところもないし…。将来も福井に帰ることはないだろうなとどこか考えていた。
この本に書かれていることはそんな僕に大きな衝撃を与えた。まさに目から鱗。これからはもっと福井のことを誇って生きよう。そしていつかは郷土に帰り、発展に貢献していきたい。 
福井モデル、というタイトルながら第1章はまるまる富山県（特に富山市）の為に割かれている。プロローグにもあるように、北陸の凄さに日本中、さらに海外からも注目されているらしい。