井上尚英のレビュー一覧
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化学兵器・生物兵器について,前半では歴史,後半では性質についてまとまっている。新書サイズにしては,専門書の要約くらいのレベル感の,本格的な内容である。Posted by ブクログ
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代表的な生物兵器と化学兵器について、
どのように戦争あるいはテロ、事件において使用されたかを振り返りつつ
紹介する一冊。
内容は時に非常に詳細で、
化学や医学の基礎知識がなければ理解が難しいが、
その点を読み飛ばしても実際どのようにして兵器として開発され、
使用されたかを知れて興味深かった。
特にハ...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
一九九四、九五年の松本サリン事件と東京地下鉄サリン事件、二〇〇一年の米国での炭疽菌事件は、世界各国の一般市民を震撼させた。
生物兵器や化学兵器は小規模集団でも製造可能であり、市民生活の場での使用が大きな恐怖を引き起こすことをまざまざと実証したからだ。
兵器としてどんな種類があり、用いら...続きを読むPosted by ブクログ -
化学兵器の歴史と主な種類とその性質や注意点など、詳しく書かれていた。古い時代の争いや近年の戦争でも用いられた化学・生物兵器は多様であることを知った。兵力を削ぐための戦術であっても被った兵士以外の近隣住民も同様に後遺症に苦しむことになっていた。そんなことは知らなかったし、この本を読まなければ知るのはも...続きを読むPosted by ブクログ
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「化学戦争」と言われた第一次世界大戦、化学兵器を使ったテロとしては世界初となるオウム真理教サリン事件。この二つを主な参考に、現代の化学・生物兵器の特性・経緯・対策法などを記したもの。
臨床内科医の立場から書かれた本なので、軍事利用のメリット・デメリットという話ではなくその脅威を示すための内容で、そこ...続きを読むPosted by ブクログ