渡辺利夫のレビュー一覧

  • 放哉と山頭火 ──死を生きる
    学歴エリートの道を転げ落ち、業病を抱えて朝 鮮、満州、京都、神戸、若狭、小豆島を転々、引 きずる死の影を清澄に詩いあげる放哉。自裁せる 母への哀切の思いを抱き、ひたひた、ただひたひ たと各地を歩いて、生きて在ることの孤独と寂寥 を詩う山頭火。二人が残した厖大な自由律句の中 に、人生の真実を読み解く、...続きを読む
  • 放哉と山頭火 ──死を生きる
    放哉、舞鶴に来たことあるのか。
    静の放哉、動の山頭火。自由ならざる死と孤独からの解放を詠った自由律俳人。
    西田天香「懺悔の生活」。読まにゃ。
  • ОDA(政府開発援助) 日本に何ができるか
    久しぶりにこういう系の新書。
    どんどん新しい知識が体の中に吸収されていく感じがして、読んでて楽しすぎた。ってことで、★5つ。多分、読むタイミングが違えば評価も違ったやろけどww

    内容としては、
    「日本のODAってよく批判されてるけど、実際のとこはどうなの?」
    っていう出発点から、日本のOD...続きを読む
  • 台湾を築いた明治の日本人
    日本が統治したから今の台湾があると、統治を肯定する人がいるが、統治と統治時代の日本人の功績は分けて考えるべきだと思う。

    児玉源太郎、後藤新平コンビが今の時代に生きていたら、コロナにどう立ち向かっただろうか?
  • 放哉と山頭火 ──死を生きる
    常にポケットに鬱屈とした気持ちを抱えた二人。酒に溺れ、現世を憂いた二人は救済としての死を求め続ける。
    それでも、拭えない寂寥感や淋しさが彼らを自由律俳句へと導いていったのだろう。
    我々が今持つ憂鬱や、「ここではないどこか」を求める気持ちと、人生を通して戦い続けた彼らの人生。少しでもそういった気持ちに...続きを読む
  • 放哉と山頭火 ──死を生きる
    時空の一瞬を切り取る単律句。
    苦悩の代償としての放哉、山頭火。

    わらやふるゆきつもる 井泉水

    山頭火
    鉄鉢の中へも霰 
    秋風あるいてもあるいても
    焼き捨てて日記の灰のこれだけか
    大きな蝶を殺したり真夜中

    放哉
    咳をしても一人 
    つくづく淋しい我が影よ動かして見る
    板じきに夕餉の両ひざをそろへる...続きを読む
  • 放哉と山頭火 ──死を生きる
    前半が放哉、後半が山頭火の生涯です。
    後半の山頭火が霞むくらいの放哉の世捨て人っぷりと、クズっぷりは圧巻です。
    アル中の転落人生、ただし恐ろしいほどの才能つき。
    山頭火は絶望、出奔、放浪と酒びたりという分かりやすい人生ですが
    放哉はエリート→酒癖でクビ→拾われる→酒で迷惑、の繰り返しです。
    そしてそ...続きを読む
  • アジアを救った近代日本史講義 戦前のグローバリズムと拓殖大学
    文字通り、戦前に日本がいわゆる植民地支配をしていた台湾や韓国、満州などについて語った一冊。

    ところどころ拓殖大学について出てくるのが学長という感じだが、内容としては時代の中で日本がこれらの地を支配する必要に迫られ、かつ実際に支配したかということがよくわかった。
  • アジアを救った近代日本史講義 戦前のグローバリズムと拓殖大学
    以前から、渡辺氏はバランス感覚のある思想家だと思ひ、いくつかの著作を読んできた。
     今回の新書は、拓殖大学の総長として、拓殖大学の歴史を織り交ぜながら、日本の明治以降の近代史を書き上げた本である。
     
    故人となつて仕舞つたが星野君の母校でもあり、近代史を通観する為にも良いテキストだと思つて選んだ次第...続きを読む
  • ОDA(政府開発援助) 日本に何ができるか
    ODAの入門書。同期の一部がこの業務に携わる為、読んでみた。日本はODAを通じて発展途上国(東アジア)の貧困削減・経済発展に成功した唯一の国と言っても過言ではない。筆者は日本のODAを他国も見習うべきだと主張すると共に、東アジアへの支援は別の形に移行すべきだと言う。それは「ハード中心」「二国間」「一...続きを読む
  • 後藤新平の台湾 人類もまた生物の一つなり
    初代満鉄総裁、東京市長、内務大臣を歴任した後藤新平は40代のうち8年半に亘って台湾総督府民政長官を務めた。日清戦争で割譲されたものの、当時の台湾はインフラが未整備でアヘンや風土病が蔓延していたうえに、現地住民からの抵抗を強く統治が困難を極めた。後藤新平はそうした中で衛生技官としての知見を活かして台湾...続きを読む
  • ОDA(政府開発援助) 日本に何ができるか
    ODAの在り方を、日本の東アジアに対して行ってきたODAや
    アメリカや世銀の立ち位置を踏まえつつ解説し、今後を展望する一冊。
    しくみや理論による説明が多くやや難しかった印象。
    もう少し具体例やエピソードを例にとって説明いただきたかったと思う。

    反面、日本とアメリカ・世銀の援助に対する考え方の差や
    ...続きを読む
  • ОDA(政府開発援助) 日本に何ができるか
    ODAについての論点が豊富なデータと共に語られる。紐付きではないか?戦略性が、主には外交性がかけているのではないか?という疑問を見事に解決してくれ、ODAについて誤解していた自分を反省。しかしながら私が手にとったのは2003年版であるため、中国など、現在とは実情が違うこともあった。
  • ОDA(政府開発援助) 日本に何ができるか
    コンパクトで入門書として最適。しかし入口(ODAが必要かどうか)というところで道を違える人には物足りないかも。新版発行に期待。
  • ОDA(政府開発援助) 日本に何ができるか
    とりいそぎ「ODAとは何たるや」を知るために買いました。
    非常に奥が深い問題なので、今後知識を深めるためのキーとなりそうです。