玉川陽介のレビュー一覧
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2018年2月に出版された、2025年の近未来予測の本。
・東京都心の優位は揺らがない。
・アジア人富裕の受入増加による都心不動産価格の押し上げ
(70㎡のマンション価格は2018年時点で7,000万円→9,000万円まで上昇)
・レゴブロックのように均一的なデザインで安価に住宅が建てられるようになる。
・働き方は"1億総契約社員"として時間も場所も自由に働く代わりに自己責任の成果報酬制になる。
・アジアの優秀な若者が日本に来て仕事を獲得していく。
本書ではデータ論拠に乏しいが、裏を返せば著者の率直な思いが自由に述べられている印象。
色々と述べられているが、ど -
Posted by ブクログ
やや軽薄なタイトルですが、中身は丁寧な作りになっており、世界経済の見方から語り起こして債券、為替、REITについてそれぞれ丁寧に解説されています。さらにラストでは海外証券口座の使い方についての概説も。
一言で言うと株は変動幅が大きくて読みにくいので、債券を中心に安定したインカムゲインを狙って行きましょうという提案になっています。
分配型の投資というとどうも、複利効果を捨てて元本を食いつぶしているような印象がありますが、もろもろの指標を使ってポートフォリオ構成を考えることでバランスできるようです。
著者は世界分散投資に懐疑的な見方をしていますが、そこには理の通った説明あり。これが白眉です。 -
Posted by ブクログ
2013年に書かれた本。東京五輪が決まり、アベノミクスで好景気が期待された時代の本だから、全体的にかなり前向き。
世界経済全体の動きと銀行の融資姿勢は不動産の値動きに最も影響する。そして、景気は良くなったり悪くなったりを繰り返す。
不動産投資において重要なことは、何を買うかよりもいつ買うか。
著者は都心の投資をすすめており、地方の高利回り物件はハイリスクハイリターンであると指摘する。
特に高利回りの数字は満室経営ができる前提で出された数字であり、リフォームに思いがけない費用と労働力がかかることもある。投資というよりは、事業に近い。経営力、企画力が必要。
著者の考えでは、地方築古ボロ戸建はま -
Posted by ブクログ
不動産保有期間中に、大幅な現金増加は期待出来ない。
目に見えない含み益(ローンの返済)が重要。
この含み益の正体は、端的にいえば土地の持ち分。キャッシュフローが出ない物件でも、考え方としては土地の持分は蓄積されていくため、将来的には土地を現金化して大きな利益を得ることができる。
そのため将来にわたって土地価格が下落しない場所を選ぶことが重要。
賃料収入(純利回)と借入金利の差額こそが、不動産を保有した際の利益の源泉。ここから税金を引いた残りが、毎年の純資産増加額。
不動産の利益は、いますぐ得られるキャッシュフロー賃料収入と、将来の売却時に現実化する含み益の2つに分かれる。
キャッシュが出なく