藤原和彦のレビュー一覧

  • イスラム過激原理主義 なぜテロに走るのか

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    イスラム過激派が話題になるのは戦争やテロの際に限られているため、彼らは無謀な狂信者集団だと思われている。
    しかし現実には、彼らは独自の革命思想のもとに組織化され、各々の論理と目的のため冷静に手段を選択している。
    スポンサーとなっている国家さえある。
    敬虔な若者たちが、暴力的な原理主義運動に身を投じるのはなぜか。
    その誕生から世界を震撼させる現在まで、イスラム原理主義の思想と歴史を解明する。

    [ 目次 ]
    第1章 ルクソール事件
    第2章 過激原理主義組織の思想
    第3章 イスラム集団
    第4章 ビンラーディンと原理主義「国際派」
    第5章 武装闘争
    第6章 ムバラク政権との闘い
    第7章

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    2011年04月03日
  • イスラム過激原理主義 なぜテロに走るのか

    Posted by ブクログ

    1997年のルクソール事件について調べていて見つけた本。
    原理主義組織の台頭から現在の国際的集団となるまでの歴史的な経緯が書かれていて読み応えのある内容です。アメリカの同時多発テロの直後に発行されているので、そのことについての記述はないです、テロ発生を考察するのにも役立つと思う。

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    2015年01月22日
  • イスラム過激原理主義 なぜテロに走るのか

    Posted by ブクログ

    9.11米国同時多発テロで一躍、日本のメディアに多く登場するようになった
    「イスラム原理主義者」なる言葉だ。では、彼らは一体、どんな集団なのだ
    ろうか。

    それを解説したのが本書である。9.11直後に出版されているので、それ
    以前にイスラム原理主義者たちが起こした事件を扱っている。なかでも
    日本で大きく扱われたのは日本人観光客も犠牲になった「ルクソール
    事件」。

    キリスト教が多くの分派に分かれているように、一口に「イスラム」と言っても
    そこには様々な分派がある。その中でも先鋭化したのが過激主義のグループ
    なんだが、要は「コーラン」にしろ「聖書」にしろ、いかようにも解釈出来るから
    なんじゃない

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    2017年08月16日
  • イスラム過激原理主義 なぜテロに走るのか

    Posted by ブクログ

     元読売新聞の中東支局の記者、ジャーナリストが書いただけのことはあり、分かりやすく読みやすいです。
     イスラム過激原理主義とは何なのか、その動向をエジプトにおけるルクソール事件と同事件に関わる組織の変化を大きな軸として扱っているものです。個人的には、なぜエジプトなのか、アフガンやサウジではないのかという疑問もありましたが、読んでその意図がある程度わかりました。エジプトにおける原理主義はアフガンやサウジとは同列に扱えないことやかつてのアラブ民族主義の盟主エジプトでの過激派の出現の意味などおもしろかったです。しかし、なぜテロに走るのか、というサブタイトルよりは「なぜテロを放棄したのか」という方が本

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    2009年10月07日