山口栄一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
教養としてしっておきたい近代物理学者、その考え方と背景。
ニュートン 万有引力の法則
ボルツマン 統計力学
プランク エネルギー量子仮説
アインシュタイン 相対性理論
20正規の知 量子力学
物理学を大きく発展させる契機となった新たな考え方として5つの理論に注目し、
それぞれの学者達がどういう状況下で育ち考えたのかを中心に書かれている。
理論の説明も高度な数学を使わずにしてるため理系の人間じゃなくても読みやすい。
(といっても証明の部分は知識がないと読み込めないのだけれど)
帯にある「科学はいかにして創られたか?」を知る内容になっていると思う。 -
Posted by ブクログ
まずはシャープの凋落から。
「登山のワナ」。山を登り始めるとそれがどんな高い山でも、他に高い山があるか見えないし、山を降りれない。
山自体を探す冒険を認めなくなった。
途中の、いろんな独自の理論はウザいし、本の構成としては、言葉の定義だけで十分だった様な気がした。
米国のイノベーション、ベンチャーを育てる仕組みと、形だけ真似た日本の制度の違い。
当然米国はうまく行ったとして、日本の場合は、予算つけられた企業の方が、なんと、業績が悪い。詰まるところ、ただの補助金にしかならなくって、何の起爆にもなってない。多分検証もしてないんだろう。
科学者の位置付け、評価と社会との関わりの分析は納得できた。
リスクを取らずに安心して生活できる社会を目指してきた結果、こんな状況がある。
まあ何つうか、制度を作って来たのが、東大法学部という、記憶力と保身と自己評価と点数とりだけが上手い人たちばかりが、あらゆる官庁に根を張って来たからだろうね。科学も判らん、経済も知らん社会も分からん、そんな人たちが威張って一生を過ごせる社会を作って来たからかなあ、と思う。
民間からも活力吸い上げながら。
なんかもう本当色々嫌。 -
Posted by ブクログ
タイトルに違和感があります。
そもそも、5つの「物理学」という表現に違和感があります。
「5つの物理法則」とか「物理の5分野」、あるいは、「物理の5つの理論」などとした方がしっくりきます。
また、5つの「物理学」を取り上げてはいますが、結局、著者が言いたかったのは、5つの「物理学」の着想の過程に関する、「著者が考えた仮説」だと思われます。
つまり、「物理学」がメインなのではなく、「著者が考えた仮説」に説得力を与えるために、5つの「物理学」を取り上げているだけです。
そういう意味では残念な本ですが、著者が取り上げたエピソードについては、興味深いものがいくつもありました。
それにしても、最近読んだ本は、「看板(タイトル)に偽りあり」なものが多い気がします。
そういうトレンドなんでしょうか? -
Posted by ブクログ
(S)
イノベーションの分類として「パラダイム破壊型」を提唱。
クリステンセンが提唱した「持続型イノベーション」「破壊型イノベーション」という対となる概念に対して、「パラダイム破壊型」と「パラダイム持続型」という対を筆者は提案する。
「パラダイム」とは、製品が基づく科学・技術分野の事で、真空管からトランジスタへの変化を振り返ると分かりやすい。真空管の増幅原理は、古典的な電磁気学によって科学的に明快になっているし、それを製品化する技術もある。それに対してトランジスタは、従来の古典電磁気学では説明することができない現象が起こる。そこには「量子力学」という新たなパラダイムが必要になる。
パラダイム破壊型という考え方はユニークであるものの、本書に対してふたつの疑問点が残っている
1. クリステンセンのいう破壊型イノベーションを極端に狭く捉えている
2. 科学・技術に偏重しすぎていて、その他の要素がイノベーションにどう関わるのかが分からない
「イノベーションのジレンマ」の詳細までは忘れてしまったが、クリステンセンは「性能」だけにフォーカスして「破壊」や「持続」を語っていただろうか?性能だけでなく、コストなどの観点も入っていたと記憶するがどうだろう。仮に自分の記憶が正しいとするならば、本書でしている主張を補完するためにクリステンセンを持ち出すのは適当ではない。(クリステンセンを引き合いに出したのは出版社の意図が大きそうな気もしているが)
また、イノベーションを成り立たせる要素が科学・技術に偏りすぎていて、そんな小難しいことに基づかないイノベーション(例えば iPodやWii)をどう説明づけるのだろうか?そのへんがなんだか良く分からない。
イノベーションを「技術革新」という字面どおりに捉えれば、科学や技術だけでいいのかもしれないが、自分の「イノベーション」の大きさ感とは少し違うので、違和感が残る。
内容はまぁまぁだけど、これで2600円は高い。