池田純一のレビュー一覧

  • ウェブ文明論

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    非常におもしろかったです。アメリカの紀行文的な語り口の中に、とても深い考察があり、筆者の思考の強さを感じました。アメリカの地理、歴史、文化、法体系など様々な視点から現在のウェブに至る流れがわかります。何度も読み直したい本です。

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    2020年04月25日
  • 〈未来〉のつくり方 シリコンバレーの航海する精神

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    『ソーシャル以後、ウェブ上で様々なコミュニケーションが可能であることを、世界中の人々が経験した。そのため、それ以前に比べて人類のレベルで幸福を想像することが容易になったことは確かなのだろう。

    ウェブ企業における地球規模のユーザー数の多さが、そのような発想を自然なものにする。この段階になるとおそらくは、人類の幸福を扱う世界観(=宗教観)の下で世界を解釈してきた文明的記憶の有無や程度が、そもそもの発想に影響を与えることだろう。キリスト教を始めとする普遍宗教への関心が高まるのもそのためだ。

    なぜなら、極めて個別的な体験が、ウェブという地球規模のコミュニケーション回路を通じて瞬時に世界に行き渡るこ

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    2015年12月23日
  • ウェブ文明論

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    インターネットをベースに都市文明論、技術動向、社会との関わり、政治との関連等を幅広く考察したエッセイ集.著者のITに関する豊富な知識が単なる技術紹介に終わっていない所が素晴らしい.一般の新聞報道では見かけない新しい語句やフレーズが数多く出てきた刺激的だ.アメリカとインターネットの関係が多くの面から切り開かれている論考だ.

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    2014年02月02日
  • ウェブ文明論

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    アメリカに対する視点が広く深く据わっている。
    この本ではヨーロッパ、アジアに対する言及が少なかったが、そちらについての蓄積が進めば、いい評論家になるだろう。

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    2013年07月01日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    良書。濃い。包括的で哲学/思想的な思考、文章が気持ちいい。
    要再読。

    移動中に読む本がなくてたまたま入った本屋で目に止まった。講談社現代新書はもっと頻繁にチェックしておいたほうがいいな。

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    2013年01月27日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    ウェブ、ソーシャル、アメリカとどう展開するのか楽しみにして読んだ。
    アメリカとインターネット、ウェブ、ヒッピーにカウンターカルチャー、その
    辺りの歴史の復習ができるのではないかというほのかな期待はそれ
    をはるかに上回る展開によって見事に裏切られた。
    アメリカというプログラムに組み込まれたバグ、無限ループ。
    Whole Earth、全球的なアーキテクトが必要だ。
    変なタイトルの本だと思っていたが、あとがきを読んで納得。
    基礎知識不足で消化不良な部分も多いので、これから補完していきたい。

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    2012年08月31日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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     予想以上に面白かった。アメリカとは何かという話になるわけですが,エマソンまで遡るというのは逆に新鮮。たまにこういうのがあるから講談社現代新書は侮れないw

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    2012年08月29日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    「Web界隈」というのは不思議な言葉だけど、取り敢えずそれに関する本(別にこの本にこの用語がつかわれているわけではない)
    網羅的で、後半程よくロマンが入ってくる
    これ単体で面白いというよりは、いろんなことの入り口や橋渡しをしてくれる本

    『評価経済社会』と合わせて読むと面白いところも結構ある

    ・ウェブの自由さ、オープンさが減って来ている
    ・ORの話もちょっと出てきた
    ・web以前からの流れ
    ・フォンノイマンのゲーム理論の著作は「ゲーム理論と経済行動」
    ・ハーバートサイモン(政治科学者)の話も
    組織原理について考えるときに、「組織」への注目が集団の方に振れれば、企業経営や政府運営に向かうし、個

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    2012年03月25日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    それこそウェブのように、過去と現在、機械と人間、カルチャーとテクノロジーをリンクしながら、未来を構想するための種を得ようと試みる意欲作。希有な視座から世界を見つめさせてくれたことに感謝。

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    2012年02月22日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    今のウェブ環境を創り出してきたのがビジョンとプラグマチズムを融合させる、元来的なアメリカのプログラムにある、との指摘に納得。遊戯性と可塑性といかにして生み出すか、というクリエイティブ論として読みました。

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    2011年08月21日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    アメリカ建国までさかのぼって、東海岸とシリコンバレー、AppleとGoogle, FacebookとTwitter等現在のシリコンバレーでおこっていることを深く考察している。
    新書ながら読み応えがある。

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    2011年06月19日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    自分にとって読書とは、ある部分においては自分自身を発見するための手段でもある。
    自分がどうして昔からMacを使っていたのか、この本を読んで何となく理解できたような気がした。「カウンターカルチャー」だったのだ(でも、どうして自分が「カウンターカルチャー」に憧れたのかはいまだによくわからない)。
    筆者は、現在のウェブの姿を、その歴史的・思想的な背景から丁寧に腑分けする。その切り口は、アメリカという国がどういう国かというところから発想されている。
    扱っている材料はなかなか大きすぎて料理しにくいと思われるのだが、それを力技でなく平易な語り口の中に収めようとした筆致はお見事のひと言。
    よい本だ。

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    2011年05月29日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    情報社会の震源地アメリカの歴史、思想、場所、人物を総復習して再構想。

    スゴ本。ハードカバーのレベルの内容。

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    2011年05月24日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    webの世界の巨人たちに影響を与えたカウンターカルチャーなど、アメリカの根底にある思想を分析した一冊。面白い視座。

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    2018年11月18日
  • 〈未来〉のつくり方 シリコンバレーの航海する精神

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    突っ込みどころは満載と思うが、網羅的で、一つの叩き台としては面白いまとめと思う。あとがきで「未来」について、future の語源がラテン語であり、to be (成ろうとするもの)であるのに対し、日本語は「未だ来らざるもの」で、まったく思想が異なるとの指摘は面白い。

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    2016年02月13日
  • 〈未来〉のつくり方 シリコンバレーの航海する精神

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    アメリカがなぜウェブ時代の強者となったのか。
    組織、制度に対する考え方が特異的である。
    例 企業と市は組織として並列、営利が一番でないけどNPOでもない新しい組織が最近できた
    各州で法律が違うので企業が登記したがる州、とかがある
    州ごとに制度が違うことで遺伝アルゴリズムみたいなことになって進化が進む

    科学と技術の関係が科学から技術、という第二次大戦でバネバーブッシュが提案した流れから技術から科学へに揺り戻されている
    例 グーグル、スペースx

    技術を制度化する流れ西から東へ
    write and build
    プラグマティズム 実験によって仮説を確かめる
    未来を語るのは投資家

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    2015年10月15日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    講談社現代新書の本なんで、ちょっと小馬鹿にしてたけど、予想に反してなかなか深い
    フールアースカタログからワイアードを通じて今の時代までの見取り図は、英語圏作者の著作と比べても優れた感じになっております
    タイトルが凡庸なのは残念

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    2013年01月18日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    ウェブXソーシャルという掴みどころの無い広がりを「アメリカ」という切り口できった、と著者の語る試みは成功している。フラーからフォン・ノイマンまで、ジェイムズからブローディガンまで、ヒッピーからザッカーバーグまで、縦横無尽に語られるアメリカの姿は、見事にある焦点を結んでいる。

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    2012年03月23日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    ネタバレ

    * ウェブの死:クリス・アンダーセン
     * スマートフォンやタブレットの登場で、インターネットの中に世界中にオープンなWWWとは異なるクローズドな世界が作られている
     * その帰結として、ウェブの細断化/断片化が進んでしまう
     * iPhoneやFacebookのようなモバイルウェブやソーシャルウェブの動きがそれで、そうしたクローズドな世界を提供するアプリケーションによって、自由なアクセスが担保されたWWWは死んだ

    * ウェブの死は、逆に言うと新しい何かが生まれようとしてるとも言える
     * 個別に作りこまれるIFが乱立すると、ウェブが持つリンク可能性がもたらす相互参照性が薄れる
     * ウェブ

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    2012年01月31日
  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ 〈全球時代〉の構想力

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    筆者も言うように、ジャンル分けが非常に難しい本だ。ウェブ、アメリカ、ソーシャルメディアを中心に記述されているが、建築や工学、数学や生態学の内容も入っている。これからは経営だけ、建築だけではダメで、哲学を勉強したり、人間はどういう行動をする動物か、みたいなことも勉強しないとダメかなあ。

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    2012年01月01日