実在する不気味な生き物というのは、ホラー映画やジェットコースターと同じような存在だと思います。
僕はホラー映画もジェットコースターも、ストレスが多すぎてダメですが、不気味な生き物の図鑑とかは結構好き。
こんなの嘘だろう、というようなおかしな深海生物が次々に出てきます。下顎がすっぽり穴開きのヤツとか、
...続きを読む顔の前にバイザーみたいなものが付いてるヤツとか。実物を見ても生物だと信じられないかもしれません。
何故かイカタコ比率が高い気がします。深海にイカタコが多いのでしょうか、それとも著者が頭足類好きなのでしょうか。
イラストは全部カラーで特徴を(おそらく)あらわしていて、読みながら感じる若干の気持ち悪さは、期待通りです。一方で、各項のリードコピーは「へんないきもの」を意識しているかなあ、という、ちょっとひねったけどあたらなかったという印象で、残念でした。
本文はライトではありながらそれぞれの生き物の、止むを得ずそんな形態になっている事情がわかります。たとえば「ラブカ」なんかは、古代鮫として教わってきた気がするのですが、そうではないとか。ためになりました(なんのためにかは、わからないけど)。
気になるのは、表紙も本文も、デザインがどうにも古臭いことです。もしかしたらワザとかもしれませんが、全体的にどうも引っかかりました。
あれこれ書いたけど、変わった生き物好きは要チェックです。