兵藤新児のレビュー一覧

  • ぼくたちの女災社会[増補改訂版]

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルの「女災社会」という言葉に惹かれて読んでみた一冊。著者が独自に使う“女災”という概念をもとに、1990〜2000年代の男性にとって理不尽に映る社会状況を語っている。サブカル引用が多く、読みにくい部分もあったが、紹介されていた作品の中には興味を持ったものもあり、今後読んでみたい。

    印象に残ったのは、男性と女性の心理的特性の違い(男性=外在化、女性=内在化)に触れ、男性も「内在化の力」を身につけるべきだという主張。自分の痛みや悩みを“当事者として”言語化する姿勢が大切だという点は、女災社会に限らず、現代を生きる上でも重要だと感じた。

    結局のところ、人生は他人のためではなく「自分のための

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    2025年11月20日