池田信太朗のレビュー一覧
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ローソンを変えた新浪社長によるローソン再生の真実を、貴社の目からえぐって行く作品。決して自伝ではないので、正当化するためのものでなく、非常に勉強になった。
個を動かすとはどう言うことなのか。
東北大震災の際のローソン高瀬店
ローソン社長に抜擢された際、下からガンガン言ってくるヤツだと思うけど(笑)冷静になって考えてみると、彼は自分の意見を持っているから立派。上に物を言う人間が大勢いると、経営がミスリードされなくていい。
経営者が正しい針路を知っていても、船の漕ぎ手に正しく伝えて協力を得る、つまり漕ぎ手の人身掌握が難しく、経営学のケーススタディではほとんど語られることがない。美味しい -
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ネタバレローソンの新浪社長のインタビューを元にした本ですが、読んだ印象は新浪社長は日本に数少ないプロの経営者であると思いました。
日本におけるコンビニエンス業界でナンバーワンの企業はまぎれもなくセブンイレブンであり、その事実は動かし難い。ただその現実を前にして二番手企業としてどのように強みを発揮するか経営者の手腕であり、ローソンの採った様々な戦略もその視点で見てみるとあっさり理解出来ます。
全体でセブンイレブンに勝てないのであれば勝てそうな分野を見つける。セブンイレブンがコンビニの主力世代である20代~30代の男性をターゲットしたコンセプトの店を作るのであれば、ローソンは働く女性をターゲットにした -
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ローソンの新浪社長のインタビューを元にした本です。読んだ印象は新浪社長は日本に数少ないプロの経営者であると思いました。
日本におけるコンビニエンス業界でナンバーワンの企業はまぎれもなくセブンイレブンであり、その事実は動かし難い。ただその現実を前にして二番手企業としてどのように強みを発揮するか経営者の手腕であり、ローソンの採った様々な戦略もその視点で見てみるとあっさり理解出来ます。
全体でセブンイレブンに勝てないのであれば勝てそうな分野を見つける。セブンイレブンがコンビニの主力世代である20代~30代の男性をターゲットしたコンセプトの店を作るのであれば、ローソンは働く女性をターゲットにした「 -
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新浪社長の10年の軌跡。あきこちゃんによるSNSの活用、プレミアムロールのヒットといった一部の事象の表面しか知らなかったので、本書の中の様々な事例が勉強になり、刺激になりました。
「顧客を最も大切にすること」の大切さを一貫して発信し、行動し、結果を生んでいく。その中で、社員、オーナーが「個」として生き生きと動き出していく。読んでいるとワクワクしてきます。
MO制度、pontaのビッグデータの活用など勉強になることは畳ありましたが、何よりBPRの西口氏の取り組みが最も印象に残りました。
「あるべき姿」を求め、見つけたら徹底してやり抜く。完全にローソンのファンになってしまいました。 -
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ネタバレローソンCEOの新浪さんによるローソン作り直しを書いた本。
自分自身、ナチュラルローソンというコンセプトが好きで、そこでバイトをしていたので、この本を読んでみたいと思い手に取った。ナチュラルローソンという、ほかのコンビニがやっていない面白い取り組みを考えた新浪さんとはどんな人なのだろうかと。
まず、本全体を通して感じたのが、個の大切さ。コンビニ経営とはまさしく川上から川下まですべてを掌握しないといけないビジネスであるが、どこの場所でも個を活かせるような仕組みづくりが大事だということがわかった。
被災地の店舗まで出向くという新浪さんの行動、ナチュラルローソンなど業態の多様性、中央集権型から地 -
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ネタバレサントリーへの転身で話題となった新浪社長の、ローソン時代を
総括することとなった著書。
ダイエー救済の犠牲となったローソンをいかに立て直し、
業界の雄セブンに挑んでいるか。この様子を端的に表したのが
序文にあるので引用。
・優れた経営のリーダーシップは、越えることなど
想像もできない巨大な壁に挑む「意志」を組織の中に生み、
鼓舞する。もちろんただやみくもに挑むのではない。
勝てないゲームのルールを変えてみせる。自らの限られた
経営資源を組み替え、最適化し、「こうすれば勝てる」と
戦略を示す。「そうか、戦っていいのか」「ひょっとしたら
自分達は勝てるんじゃないか。」(中略)
こ -
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現サントリーホールディングス社長で三菱商事からローソン社長となった新浪氏のローソン社での施策と半生を書いた一冊。
セブンイレブンという巨像がいるコンビニ業界でいかに個性を出して戦うかということを目指して経営されていたことを本書を読んで知りました。
こだわりのおにぎりでの成功体験を経て、本社はPOSシステムでのマス単位からカードでの個単位での顧客心理を探るマーケティングに注力する一方で、店舗運営は分権化されたMCやMO、SCが担っていくそうしてマスとして捉えられていた店舗や顧客は「個」として捉えられることになるという改革を行っていたことの詳細が本書で知ることができました。
BPRやMSなど -
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久しぶりのビジネス本、新浪ローソン改革10年間の道のり、といった内容でしょうか。
統一されたオペレーションが要求されるコンビニ業界において、ダイバーシティ(多様化)という考え方を持ち込むところに、まず意外な印象を受けた。
例えばコンビニの主力商品であるおにぎりの商品開発を、商品部を排したプロジェクトメンバーに託したり、本社権限であるマーチャンダイジングを支社や支店へ、そして優良店に限りオーナーにまで委譲するというMO制度の普及など、徹底した改革ぶりに新浪社長の強い意志を感じ取れる。
徹底した改革と聞くと、早期退職など非情なリストラのようなものを連想してしまうが、第8章で紹介されている西口 -
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三菱商事からローソン社長になり、厳しいコンビニ業界において、10年でローソンを立て直した新浪氏のドキュメント。熱い。
ハーバードMBAのエリートでありながら、その手法は徹底した現実主義、合理主義であり、かつ熱く厳しいリーダーシップも印象的だ。こういう方を見ると、経営者やリーダーにはやはり天性の資質というものが存在すると感じてしまう。氏はまぎれもなく、現在のスター経営者の一人だろう。
しかしそんな天分のない普通の人間が、組織を率いることになったら、どうしたらしいのだろう。あるいは、カリスマ経営者なき組織はどうしたらいいのだろう。リーダー待望論を語るのは容易だが、理想を語ったところで、すぐに救 -
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流通業界とは異なるところから、若くしてローソンの新浪社長の10年の軌跡をまとめ本。
ダイエーのオーナーとの親交から始まり、ローソン社長に就任し、おにぎりのヒットなど業界1位のセブンイレブンを追いかけるといわれる手腕について、全10章(1章は就任前、10章は半生のまとめ)で、この10年がわかる。
一言でいえば、業界1位の真似をするだけではなく、顧客を大事にし、セブンイレブンの中央集権から分限委任を行い、ナチュラルローソンを作るといった差別化のビジョンを示し、努力する方向性の仕組みを作ったことが業績だと思う。
CSはまだまだできて間もない業態なので、高齢化社会での今後の方向性も見ていきたいと