瀧晴巳のレビュー一覧

  • 物語ること、生きること
    面白かった。若い頃の思い上がりをそのまま話してくれて、いいのかな、誰かわからない相手にこんなに自分のこと話してくれて。スーパーマンじゃないバルサが生まれたのも納得した。
  • 物語ること、生きること
    ファンタジーものが好きで、どちらかというと空色勾玉のような古代日本をベースとしたファンタジーのほうが好きだが、上橋さんの精霊の守り人シリーズも好きだった。初めて知ったのだが、完全に現実世界とは別の世界のことを書いたファンタジーは「ハイ・ファンタジー」と言うんだね。
    しかし完全に別世界といっても、さま...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    作家・上橋菜穂子の作家になるまでの生い立ちや、作品創作についてのインタビューをまとめた本。なぜ本人によるエッセイという形でなく他人の手を介する形にするのだろうという疑問がありましたが、あとがきに相当する部分を読むと、インタビューという形で他人が介することで引き出されるものもあり、自分のことを自分で語...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    上橋菜穂子さんが、作家になるまでに至る幼少の頃からの経緯を語り、インタビュアーが本にまとめた一冊。
    小さな頃に昔話を語ってくれた祖母のことや、読書が大好きで行動することは苦手だったこと。
    あこがれの作家、ボストン夫人に会いに行った話や、大学で文化人類学を学び、やがて研究者になる話等々。
    精霊の木や守...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    人が全身全霊でモノを書いていくとは
    どういうことかを
    学んだような

    作家が生きてきた過程そのものが
    あの作品に こんなふうに昇華されていくのだ
    あの作品の 背景はここにあったのだと
    綴っておられる
    上橋菜穂子さん

    改めて 上橋作品のファンであることを
    再認識してしまいます
  • 物語ること、生きること
    上橋菜穂子さんが小説を書くようになるまでのインタビューをまとめた1冊。
    物語への思いや今までの読書体験、上橋菜穂子さんが今に至るまでの物語。
    自然や、生き物、人へ向ける眼差しはこのようにして培われ、物語に生きてきていたのだと感慨深いものがある。
    ファンタジーは今まで手に取ることのほとんどなかったが、...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    上橋さんが小説を書くようになるまでのお話を書いた本。
    ひとつひとつの経験を通じて納得することができました。
    「上橋さん、引き返すならいまよ。今ならまだまともな人生が待っているわよ。」
    何の保証もあるわけではないのに、就職する道を棒に振って、作家や研究者を目指した上橋さん。
     目指す道は違いますが、つ...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    上橋さんはほとんどぜんぶ読んでいるけれど、上橋さん個人のことは、対談などでうかがい知るほかは何も知りませんでした。こどもにも読めるように平易に書いてあるのに、大人が読んでも面白い。上橋さんの描く物語には、これだけ重厚なバックボーンがあったのだと、驚きの連続でした。世界観や地球環境、現代の社会問題など...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    上橋菜穂子さんが作家になるまでの生い立ちを、インタビューして本にしたものです。
    だから、上橋さんが書いた本ではなく、まさに上橋さんの本!ってことになりますね。

    小説を書く時に、嘘をつきたくないという言葉がとても印象に残りました。
    ファンタジーを書いてるから、嘘の部分もあるんだけど、根っこの部分では...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    H27.2.18
    上橋さんの生き方そのものが物語のあちこちに展開されている。体験にそって、言葉に換えられているというのは臨場感溢れていて引き込まれる。
  • 物語ること、生きること
    物語を書いてみたいと、作家になりたいと読書が好きな子供なら一度位は思ったことがあるのではないだろうか。

    それでも読む側のままの人と、物語を生み出す人の違いってなんだろうと思ってた答えが、この本からおぼろげに見えてきた気がする。

    自分の好きなこと、興味があることを突き詰めて行く強さ、一歩を踏み出す...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    自分がどうして上橋さんの本を好きなのかよくわかりました。私自身、大学で史学に在籍しながらも、卒論で書きたいテーマを教授に相談したら「それは民俗学ですね」といわれたことを思い出しました。
  • 物語ること、生きること
    上橋菜穂子さんの作品の、一人一人の登場人物たちが、なぜあんなに生き生きと胸に迫るか、それがよくわかる。すべての人物が、上橋さんの分身だからだ。自分が行動して得た、喜び、悩み、痛み、苦しみ。それら一つ一つが登場人物となって立ち現れる。
    何歳になっても、どんな状況になっても、現実から目を背けないで、自分...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    物語の要素は、作家の人生とそこで得られた感性そのもの。上橋さんは不器用です。けれども勇気の一歩を心がけてきた人でした。

    何度も読み返したくなる内容。皮肉屋の私が嫌になるところがひとつもない。血肉にしたい。そう思えました。
  • 物語ること、生きること
    「精霊の守り人」の作者、上橋菜穂子さんが語る、どうやって作品を生み出しているのかと、どうやって作家になったのか。
    繰り返し尋ねられては断り続けてきた彼女がアンサーとして出した一冊。
    研究者にもなれない、作家にもなれない、と涙が止まらなかった日々や、研究者としてオーストラリアをひたすらハンドルを握り走...続きを読む
  • どこじゃ? かぶきねこさがし かぶきがわかるさがしもの絵本
    歌舞伎について子どもたちに伝えたくて買ってみたのだけどど、5つの名作についてや特徴的な見せ場について書いてあり、自分が勉強になった。
    ただ、ストーリーは大人でも(簡潔な分?)ややこしかったので、幼児にはさがし絵のところを楽しんでもらって雰囲気を味わってもらえたらいいのかな。
  • 物語ること、生きること
    「上橋さんの物語が好き」という立場からも、「ソーシャルワークに携わるひとり」という立場からも、心に響くお話でした。

    人を、社会を、文化を、どのように見るか。
    それを見る「わたし」はどう在るか。

    ひとりの人としてのお話と、文化人類学に基づくお話。
    それらが融合して、「自分はどうだろう」と考えが引き...続きを読む
  • 物語ること、生きること
    幼い頃の体験から始まり、小説家に至るまでの道程。
    経験の大事さ、読者に対する心遣いなど、
    作家を目指す人には良い道しるべとなる内容です。
    巻末の“上橋菜穂子が読んだ本”のブックリストは、
    自分のと半数近くがダブっていて嬉しかったです♪
  • どこじゃ? かぶきねこさがし かぶきがわかるさがしもの絵本
    4歳の子、買った当初は、あまり興味を示さなかったけど、じわじわ気になったようで、1ヶ月後くらいにはかなり楽しめるようになりました。
    もう誰がどこにいるかはすぐにわかるくらいには。
    お話の解説や歌舞伎の説明など、そこそこ難しくはあるんだけど、割とじっと聞いてる。飽きるけど。
  • 物語ること、生きること
     上橋菜穂子さんの名著「獣の奏者」「精霊の守り人」が生まれ、育まれるまでの道程を、幼少の頃の体験から、文化人類学研究者へ進むところ、作家デビューまでその時の気持ちや想いを中心に振り返って行く。
     まるで目の前に獣がいるかのような、そんな表現ややさしい文体をどうやって作って行ったかに興味があった。上橋...続きを読む