近本洋一のレビュー一覧

  • 愛の徴 天国の方角

    Posted by ブクログ

    『真実は言葉がなぜ紡がれるのかというその理由、なぜ語られたり綴られたりするかというその理由にあるのではないでしょうか?

    言葉自体やその解釈ではなく、何かを語ろうとする心の側に真実がある・・・

    言葉はどうして、どこから生まれるのでしょう?私にはその答えはわかりません。でも言葉が真実をそのままに表現しているものだとしても解釈するべき象徴だとしても、何かについて伝えたいと思ったからこそ言葉は生まれるのではないでしょうか?

    そしてきっと詩も音楽も絵画も、同じところから生まれるのだと思います。』

    難しい。これは難しい。

    大切なことを言っているような気がするんだけど、正しく読み取れた気がしない。

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    2016年10月10日
  • 愛の徴 天国の方角

    Posted by ブクログ

    素晴らしい!!泣きはしなかったけど,実に良い物語を読ませて貰いました。
    「文学でもって宇宙を語る/数学でもって神を語る」というのは個人的に大好きなアプローチです。
    量子コンピュータの吐き出したデータを文学で翻訳することで何が起こっているのかを解き明かすというのですから,ワクワクしてしまいました。
    これでデビュー作とは凄い才能が出てきましたね。「姑獲鳥の夏」以来の衝撃です。
    同じ密度の物語が描けるのであれば(もちろん大いに期待しています)素晴らしいですね。

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    2013年09月24日
  • 愛の徴 天国の方角

    Posted by ブクログ

    未来の沖縄で行われている量子コンピューターでの研究と、フランス革命期の話。
    二つの物語をこういう風に繋げるとは!!

    言いたいことを完全に理解したとは言えないけど、
    確かに感じ取ることは出来たと思う。
    何よりこの作品が醸し出す雰囲気が最高に素晴らしいです!!

    絵画に疎い私ですが、言われてみれば確かにその通りですね。
    当たり前なことなのに、そこに気付かないとは恥ずかしい限りです。
    今すぐ美術館に行きたくなりましたw

    あと、226頁あたりの量子論の解釈の仕方が面白い。

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    2013年12月18日