嶋戸悠祐のレビュー一覧

  • 漂流都市

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    文句なしに面白かった!ページをめくる手が止まらず久しぶりの一気読み小説です◎

    前半は、家電大手チェーン店の空白地帯であるK市への進出に挑む企業サイドのお話(これも普通に企業のお仕事小説として面白いのですが)

    市内の圧倒的なシェアを誇る轟家電とK市の異質なエピソードが垣間見える中で、後半でK市に住むことになった人の視点でその謎が一つずつ解き明かされていきます。

    轟家電でとある冷蔵庫を6つ売れば1000万円の借金がチャラになるその理由とは…??

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    2023年02月12日
  • 裏家電

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    実家の電気屋さんを再開させるため、高校卒業後、全国チェーンの電気店に就職した新人女子社員の奮闘記かと思いきや…「え!あの人が!!」「あれはそういう事か!」などなど、話は思いもよらぬ展開へ。電気店を巡り、影で暗躍する不穏な動き…そして、遂にある計画が実行される!次の展開が気になって、一気読みのミステリーだった。

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    2022年09月20日
  • キョウダイ

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    ネタバレ

    予備知識なしでスラっと読んだら面白かった

    <あらすじ>

    ある日
    妻・洋子のもとに 北海道の親戚から一通の手紙が届く。

    思いつめた表情で手紙を広げていた洋子
    私は妻に隠れてその手紙を読んでみる。

    「―はじまりを告げるもの
    それがまもなくお前の元に届きます
    吉報を待ちます」

    と意味不明の文章が書かれてあった。


    しばらくして
    洋子のもとに今度は荷物が届く。

    その荷物を見て呆然と佇み血の気が引いた洋子
    私が中身を聞いても教えてくれず、、、何故か急に
    私の卒業アルバムを取り出してくる。

    【北海道M市立大和小学校卒業アルバム】

    それは私が過去を封印するために燃やしたはずのアルバムだった

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    2013年10月07日
  • 裏家電

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    とある家電販売店での超パワハラ店長による単純なブラックな物語かと思いきや、中盤以降のどんでん返し的展開に存分に楽しませてもらいました。序盤に出てきた街の電気屋の女性は、それだけ?と思っていたら、ちゃんと仕掛けもあり、エンディングはとても気持ちよいものでした。実際にはこんな店舗がないことを祈ります・・・。

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    2023年06月10日
  • 漂流都市

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    ありえそうな話に引きこまれ、一気読み。生産性の無い高齢者を優遇して移住させるにはワケがある…というわけか。しかも合言葉が赤い冷蔵庫とか怖過ぎない?国が主体でこれをしていたならまさにホラーだ。時透はK市に取り込まれてしまったのだなあ…

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    2023年05月08日
  • 裏家電

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    家電が好きだ。

    買い替えの時は、事前に価格、機能、デザイン、サイズなど事細かに下調べをしてから家電量販店に向かい、お気に入りの担当さんと相談しながら購入を決める。

    そんな家電量販店で、この物語の様なブラックな事が行われている事を想像しただけで胸が悪くなる。

    実家の電器店の立て直しの為に全国チェーンの家電量販店「R電器」に入社した萌絵、今にも倒れてしまいそうな係長・水上、名前だけの店長と副店長、其々の視点から描かれた本作はお仕事ミステリでありながら、人として大切な事を教えてくれる。

    大好物の勧善懲悪物で爽快な読後。

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    2023年02月18日
  • 裏家電

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    これは実話を元に描くお仕事ミステリー!だそうで。帯にありましたが、一体どこまでがですか!!と突っ込みたくなるくらい、共感したり同情したりムカついたりしながら読みました。
    面白かった!が、これは大半が脚色されていてほしい。
    ところどころ、読点少し多いなと思ったけど、全体的に読みやすく、展開も気になって一気読みでした。

    舞台は北海道の家電量販店。1人の女の子が主人公か…と思いきや、視点が変わっていろんなものが見えていきます。
    どの辺がミステリーになるのかなー?と思いつつ結構進みますが、ただの家電量販店のお話で終わるわけがなかった。すっかりミステリーって単語に釣られて読んでいたことを忘れていた頃に

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    2022年10月05日
  • 裏家電

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    面白い!!!
    表紙の絵に惹かれて読み始めたものの、想像以上にハラハラムカムカして最後の結論には納得できた!
    精神的な余裕を持って働くことはとても大事だけど、自分一人余裕があっても意味がない。
    部下のことを重んじてくれる上司のもとで働けたら幸せだなあ

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    2022年10月05日
  • 裏家電

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    近所にあった「東芝電気店」懐かしい。ドタバタはあったが、家電業界の実状も勉強になったし気持ち良く読み終えたので、気分的には5だが。これは経済小説?それともミステリー?初めての作者だが、今後さらに期待したい。

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    2022年07月01日
  • キョウダイ

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    ネタバレ

    イヤミス、と言っていい作品。そこそこの年月にわたって苦しめられる感じがなんとも。登場人物を取り囲むまがまがしさというかどんよりした感じとか、好みは分かれるだろう。個人的にはそんなに得意ではないんだけども、こういう作品は意外と多い。なるべく出会わないようにしたい。

    が、評価は別。しっかり作り込んである気がする。

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    2017年12月07日
  • セカンドタウン

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    ネタバレ

    <あらすじ>
    高い壁に囲まれた町『セカンドタウン』
    セカンドタウンの住民は壁の外『外界』に出ることは法律で禁止されており
    外界の人間はセカンドタウンの『自治体』の許可があれば入ることができる。
    セカンドタウンの中心に高い塀で囲まれた『塀の中』と呼ばれる場所があり
    そこには病院や学校、自治体の本部など、重要や施設がある。

    セカンドタウンに住む戸丸は
    ある日、郊外の肥溜めに落ちた高校の担任・中山先生を発見した。
    自治体を呼んで無事助け、中山先生は塀の中の病院に入院することに。
    そのときに、戸丸は中山先生から鼻無男という化け物に襲われた話を聞く。

    後日、戸丸は外界に住む友人・祝詞に中山先生の話を

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    2013年10月10日
  • セカンドタウン

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    ネタバレ

    とても面白かった。超どストライクに私の好み。"セカンドタウン"と呼ばれる一度入ったら出ることは出来ない特殊な町をめぐる話。閉鎖された特殊な世界観での徐々に常識が紐解かれていく様が素敵。この手のタイプの話が好きな人は好きだと思います。文章も個人的に読みやすくマルなので作家さんも気にしていきたいです。

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    2013年09月01日
  • キョウダイ

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    イヤミスであり、上質の仕掛けを配して二転三転のどんでん返しがある意味胸糞悪い。
    しかしミステリーとしては傑作かな。

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    2012年03月28日
  • キョウダイ

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    第3回福山ミステリー文学新人賞優秀作!
    双子のキョウダイが、内容を面白くさせてますね。夜中から読み始めたのですが、200ページですぐ読めると思ったのですが、2段に書かれてるのでボリュームはあった。ホラーとミステリーで、ハラハラ怖いやら気になるやらで、とうとう朝方近くまで読みきりました。興奮してすぐには寝付かれなかった。怖かったけど、面白かった。

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    2011年11月01日
  • キョウダイ

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    私の好きな島田荘司さんが選考員になっている
     「ばらのまち福山ミステリー文学賞」で
     「第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作」(長いな)
     を取った、
    キョウダイ (講談社ノベルス) by嶋戸悠祐さん

    最初に言っておきます、面白いです!!

     あらすじ(背表紙のあらすじを更に要約しました)

    「 主人公「私」は、妻と娘に恵まれ、幸せな日々を送っていた。
     が、妻が持ち出した小学校時代のアルバムが人生を狂わせ始める。
     それは過去を封印した私に取って存在してはならぬものだったからだ。
     その日から、過去に追い詰められた私は、過去と対峙することを決意する。
     当時の過去とは…… 」

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    2011年09月14日
  • キョウダイ

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    どこに企みが秘められているのかなかなか分からない、ホラーっぽい雰囲気のミステリ。謎めいた導入部から始まり、悪辣な男の恐るべき犯行や少年の悲哀の物語、そして行き着く先はいったいどうなってしまうのか。
    結果的には、これは壮絶な「復讐」の物語でした。でもまさかこんな真相だとは思わなかったなあ。あまりにあまりな計画に、絶句するしかありませんでした。

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    2011年08月21日
  • 漂流都市

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    異様に高齢者の高い町K市と、そこにある轟家電の秘密とは…
    R電器の如月の視点から、借金を抱えて轟家電のパソコン教室で働かされる時透の話にどう結末は落ち着くのかと思ったけど、ホラーチックで面白かったです。

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    2024年04月12日
  • 裏家電

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    家電量販店の裏側、ものすごく大変だなぁと。
    萌絵の接客はすごくいいけど、組織の中では受け入れられないし、こういう新人がいたら歯痒い思いをしそう…。
    でも最後は水上にとっても萌絵にとってもハッピーエンドで終わってよかった。

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    2024年04月09日
  • 漂流都市

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    K市が意志を持って蠢いているような気持ち悪い読後感。
    ただ、殺し方はもっとスマートな方法があると思った。

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    2023年03月30日
  • 漂流都市

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    すらすら読める
    設定は興味深いものの、リスクや経済効率が釣り合う気がしないので、リアリティが全く感じられず。

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    2023年03月12日