落合どみのレビュー一覧

  • 若き乙女の婚礼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かったです。

    全体的な感想としては、本のあらすじ紹介から想像していたものとは少し違いました。
    叔父の営む金細工の店を任されていた少女オリアンは聡明で、勝ち気です。
    叔父の不幸な死により、それを引き起こしたのが領主の部下ではないかと疑い、単身、領主の元に乗り込んでいったところから、未来の夫となるユーアンに出会いました。
    ユーアンは冷たい印象ははするものの、知的かつ精悍な貴公子です。「跡継ぎを生むこと」を条件に、彼女の危急を救うことを約束。
    オリアンは彼へのせめてもの抵抗とばかりに、彼の友にして忠実な部下トマスと婚前に浮気を計ります。
    私、実はここのところは、ユーアンがトマスに化けてオリアンと関係を持ったのだとばかり思いこんでいました。
    しかし、しばらく読み進めていく中に、やはり相手はトマスだった、、、と「思いこまされた」のですが。
    やはり、相手はトマスではなくユーアンだったのだと後になって判ります。
    とんでもない不倫物語りではないかとショックを受け、自分の想像が容易く外れたと落ち込んでいたので、良い意味で二度作者の巧妙な仕掛けにまんまとハマり、裏切られた気分でした。
    以上のように、、非常に巧みなストーリー展開で読者は翻弄されますが、随所に見事な謎解きとその応えがちりばめられていて、読んでいて飽きないというか、なるほどと唸ることは請け合いです。

    とても読み応えのある物語りだと感じるのは、本書が300ページ近い長編だというのが理由だけではなく、その内容の濃さによるところも大きいでしょう。
    一つ気になったのは、ちょっと不自然に思える翻訳調とでもいえば良いのか、自然に心に入ってこない文章-言葉が少しあったことでした。
    最初はこれがかなり気になって作品世界に入りきることができなかったのですが、直に気にならなくなりました。
    慣れたのか、それとも最初だけだったのかは判りませんが。
    最初に予想と違ったというのは、オリアンの相手ユーアンが「あらすじ紹介」によれば、もっと冷酷な男性かと思ったからです。でも、初対面のシーンでも、そこまで冷淡なようには私には感じられませんでした。

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    2018年07月20日
  • 真実は心の中に

    Posted by ブクログ

    この人だわ。サマンサは魅惑的な男性を見て直感した。彼なら、わたしが求める熱い体験を与えてくれるはず。父の借金を返すためにも幸せな未来をあきらめ、金持ちだが愛してもいない男と婚約した彼女は、残された時間に一生分の楽しみをつめこもうと考えた。そう、この先味わうことのない、ときめきや情熱や刺激を。そして、ふらりと入ったアリゾナのバーで彼にでくわしたのだ。「ぼくはマックだ。きみの名前は?」セクシーな笑顔を向けられ、サマンサの胸は期待と不安に揺れた。

    最後の最後までなかなかいい感じのヒーローだったのに土壇場で残念。再会からはいつもどおり。

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    2010年02月18日