松井彰彦のレビュー一覧

  • 高校生からのゲーム理論
    ゲーム理論を現実世界の事例を用いてわかりやすく面白く説明している。
    恋愛・PK戦・きつねの手袋・いじめなど多岐に渡ったジャンルが述べられており、事実や筆者の考え、理論からの解説、全てが面白かった!


    <世の妻が口うるさいのも全く同じ原理だ。結婚前はあんなにお淑やかだったのに、と嘆く貴兄は男女の戦略...続きを読む
  • 市場って何だろう ──自立と依存の経済学
    ゲームの理論の第一人者が「市場」について平易に語る1冊。前半では我々の生活の根幹に存在する市場について、具体的かつ総論的な記載があり、後半では、差別や障害者と市場と言ったテーマが語られます。後半はあまり考えたことがなかった視点で、新鮮でした。
  • 高校生からのゲーム理論
    タイトルに「高校生からの」とあるが、「ナッシュ均衡」や「囚人のジレンマ」はP18~27のたった10ページで説明されており、全く知らない人がゲーム理論を体系的に知るのに適しているとは言えない。
    ただしジョークを交えた文体で、読み物としては読みやすい。

    一方、本書のほとんどはゲーム理論の社会への応用で...続きを読む
  • 高校生からのゲーム理論
     いろいろな事例をゲーム理論で考えてみるとどうなるかというのを記しながら、ゲーム理論の基礎の基礎について述べた本。専門用語もそれほど取り上げておらず、ゲーム理論自体についての概説本というよりも、ゲーム理論からいろいろなことを考えてみるもので、この本でゲーム理論の全体像が分かるものではない。
     しかし...続きを読む
  • 高校生からのゲーム理論
    「高校生からの」と言うくらいやさしいゲーム理論の入門書です。とは言え、数学的な話とかは何にも出て来ません。これだけでゲーム理論がわかったりはしません。そうした意味のゲーム理論の入門書は、他にたくさんあります。
    でも、この本のいいところは、人と人の相互的な行為として営まれる社会現象をゲームとしてモデル...続きを読む
  • 市場って何だろう ──自立と依存の経済学
    とらえにくい内容もわかりやすい例えで話されててなるほどなあーと。書いた人頭いいんだろな…
    後半はちょっと退屈だったかも。比較優位の話が面白かった。同じ仕事をしているのに日本にいるから高い賃金がもらえる、ってのは確かに不自然な状況で、今後それが是正されたら結果的に日本人の暮らしは苦しくなるのかなあ…
  • 高校生からのゲーム理論
    ゲーム理論に関する本を読んだのも、本作で3冊目となります。まったく数式も出てこないので一番分かりやすくゲーム理論って何?といったところでは理解しやすかったです。
  • 高校生からのゲーム理論
    経済学者 松井彰彦氏がゲーム理論について解説した2010年の著作。ゲーム理論の対象は自分の利得が自分の行動の他、他者の行動にも依存する状況を意味し、経済学を始め、経営学、政治学、法学、社会学、人類学、心理学、生物学、工学、コンピュータ科学などのさまざまな学問分野に見られます。本書では、具体例を挙げな...続きを読む
  • ルービンシュタイン ゲーム理論の力
    ゲーム理論のネーミングのセンス。広めるには、キャッチなコピーだった。一つの物語であり、寓話と言い切るところが潔い。人間関係を扱うからこそ、科学性はむつかしい。合理的であり、非合理な存在としての人。ザクッと読んだ感じなので、再読したい。
  • 市場って何だろう ──自立と依存の経済学
    市場は依存先=選択肢を与えるところ。自立につながる。

    所属型と契約型。芸能界のような所属型は競争環境=市場が存在しない。村八分は、村から出るコストがかかる場合にのみ有効な手段。小林幸子やスマップは、インターネットで既存のシステムを揺るがした。

    眼鏡の増永の社是「良い眼鏡を作る。出来れば利益を得た...続きを読む
  • 市場って何だろう ──自立と依存の経済学
    わかりやすくてえらい。「社会学者の上野千鶴子さんに、「あなたって、経済学帝国主義でしょう」と言われたとき、「はい」と即答した。人間の科学としての経済学を発展させることで人間の営みを貫く社会の理を追い求めたい。そう考えれば、当然の回答だった。」p.42
  • 高校生からのゲーム理論
    ゲーム理論を分かりやすい例で解説する。人間関係を分析する手段としてゲーム理論を使う。まずは理想的な簡略化を行って、自分の手を相手もいることを考えて考えることにする。
  • 高校生からのゲーム理論
    とてもおもしろかった。
    囚人のジレンマなど、ゲーム理論でよく知られた話が、もちろん出ているのだけれど、さまざまなケース、さまざまな角度から説かれているのだ。
    例えば歴史上の有名な戦いを、ゲーム理論で読み解いたりするのも、そういう見方があるのか、と興味をそそられる。

    個人的な偏見かもしれないけれど…...続きを読む
  • 高校生からのゲーム理論
    出だしは良かった。中頃から中途半端な経済の話に。もっとゲーム理論の事例や理屈の解説が欲しいところ。でも勉強にはなる。
  • 高校生からのゲーム理論
    非常に読みやすく、面白かった。高校生にもお薦めの1冊。
    最初の方は確率の話などが少しややこしいが、進むにつれて面白さを増した。
    特に最後の章は圧巻。ヒューム認識論といじめ問題とゲーム理論を組み合わせた話や、プラトンのイデア論「洞窟の影」を「経済学者とビジネスマンの関係」に喩えるとか。

    哲学の言葉は...続きを読む
  • 高校生からのゲーム理論
    ゲーム理論の基礎について色んな実例を交えながら学べる一冊。
    西洋合理主義に基づくゲーム理論なだけに(本書でかじっただけの浅はかな知識ですが)
    ともすれば実利のみを追求するような議論になりがちですが
    この本はしっかりと東洋思想も組み込まれた構成になっておりバランスが取れた一冊です。

    経済的な視点だけ...続きを読む
  • 市場って何だろう ──自立と依存の経済学
    著者は東京大学大学院経済学研究科の松井教授。世界的な業績をあげているゲーム理論の大家である。
    本書の前半では市場の特性や市場の失敗について主にゲーム理論を用いて説明し、後半では氏の後半生のライフワークとなっている差別や障害への取り組みについて述べられている。

    本書の前半と後半でガラリと内容が変わる...続きを読む
  • 高校生からのゲーム理論
    高校生からの、と謳っているだけあって非常に読みやすい。

    しかし自分に関していえば、ゲーム理論を理解できたのかどうか不安。
    もう少し別の本で学び直したい。

    歴史の挿話は非常に面白かった。
  • 高校生からのゲーム理論
    高校生もわかる本ということで、学問的・ビジネス的ではなく恋愛やスポーツなどの例からゲーム理論を考察しており面白かった。
    特段、新規の発見がなかったのが残念。
  • 高校生からのゲーム理論
    ゲーム理論苦手ーって意識があるまま読んで、ものすごーくわかりやすいわけでもなく、例えがなるほど、というものでもなく。
    第1章に本質がまとめてあるので、そこ読んだら十分かも。