短編集ですが、主人公の設定はほぼ同一人物。
多分、主人公のモデルは著者本人かと思われます。北海道の空知地方の炭鉱町での炭鉱や化石発掘の物語(三笠市かな?)はノスタルジックで昭和の懐かしい感じを漂わせます。
大人の炭鉱での危険な仕事と、子どもののどかな生活が対照的。炭鉱内での事故や石炭の市場が衰退していくことでの子どもの暮らしも変わりゆく様子もなんだか切ない。
不思議な話、友情、恋心、親子の絆、化石への情熱。様々な情景がなんとも言えず良くて、今は無き炭鉱町を想像しながら読み、読み終わったあと、珍しく再度最初からもう一度読み返しました。