田中淳夫のレビュー一覧

  • 獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち
    タイトルを見て、勝手に、「外来種による被害」を想像してしまったのですが、とくに外来種にスポットを当てた内容ではなく、主に在来種であるシカやイノシシ、クマ、サルなどによる被害について述べられた本でした。

    本当のところは、ちゃんと調べないとわからないのですが、この本の主旨は、日本の緑は復活していて、そ...続きを読む
  • 獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち
    私は狩猟をやっているので、この本の題名「獣害列島」に興味を持って読んでみた。
    昨今、住宅街に熊が出る、鹿や猪が畑や森を荒らす、猿が民家にまで入ってくる等、獣害のニュースを頻繁に聞くようになった。
    これには人間が獣の棲家を開発で奪い、そのため餌を求めて山から下りてくるのだ、という論調が支配的である。
    ...続きを読む
  • 獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち
    大本をただせば人間の身勝手かつ、管理の甘い生活が獣害を生んでいる。ペットの犬や猫も獣害になってしまう恐れがある。自然との共存が叫ばれるようになって時間がたつが、減らすのは難しいと感じた。自然保護の観点からの動物保護も簡単ではあるが、それにより生態系のバランスも変化し、逆に悪影響を与えてしまうこともあ...続きを読む
  • 銀座ミツバチ物語 美味しい景観づくりのススメ
    銀座でビルを運営する会社のサラリーマンが屋上で養蜂する過程を描いたもの。フツーのサラリーマンが(と言いながら実はすごいと思うのだけど)背伸びせずに表現しているところに好感が持てた。蜜蜂の習性がなんとも切なく不思議で、またある意味で人間以上に社会的な生き物であることを初めて知り素直に驚いた。そして何と...続きを読む
  • 銀座ミツバチ物語 美味しい景観づくりのススメ
    一サラリーマンが銀座のど真ん中で養蜂をはじめて、
    蜂蜜がとれるようになった。
    そうしたら、あれよあれよと採蜜した「銀座のはちみつ」が、
    有名洋菓子店のお菓子になり、カクテルになり、蝋燭になり、
    銀座全体でサスティナブル=“持続可能な”
    活動へと発展しく過程を書いた本。
    もちろん現在進行形。

    全編通...続きを読む
  • 銀座ミツバチ物語 美味しい景観づくりのススメ
    ふとしたことがきっかけで始めた養蜂が銀座の地場産業になった!?
    養蜂業を可能とする銀座の地理的、歴史説明、ミツバチから学ぶこと、ミツバチが架け橋となって始まったイベントなどなど話題盛りだくさん。
    養蜂業は都会における「添え稼ぎ」というのも頷けます。
  • 獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち
    野生動物との関わり方の歴史、現状、課題等分かりやすくまとまっている。自分や地域に何ができるかを考えることは、同じ地域の構成員として重要。
  • 獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち
    <目次>
    第1章  日本は野生動物の楽園?
    第2章  破壊される自然と人間社会
    第3章  野生動物が増えた本当の理由
    第4章  食べて減らす?誤解だらけのジビエ振興
    第5章  獣害列島の行く末

    <内容>
    森林ジャーナリスト(そんなものがあるのか?)による、日本の自然の実情を訴える本。確かにニュース...続きを読む
  • 森林異変
    1950年代に外材の輸入が次々に解禁されて木材の供給が増えたことにより、価格は売り手側から買い手側に移って下落した。伐採・搬出、加工、流通ではコストを下げられなかったため、下落した価格に合わせて立木価格は下げられた。また、植林や下刈り、間伐などに補助金が支出されたことによって、作業方法や販売方法の見...続きを読む
  • 森林異変
    客観的事実に基づく分析と示唆。

    ・国産材の量と質を確保すること
    ・外材の国際市場の変化

    政策の力点?
    ・境界線明確化等の基盤
    ・伐採ではなく再造林
    ・バイオマス利用促進ではなくカスケード化の交通整理
    ・研修の促進
    ・木材の価値啓発
    ・認証取得支援
  • 銀座ミツバチ物語 美味しい景観づくりのススメ
    銀座で養蜂…?都会のど真ん中で奇想天外なプロジェクトが実現した奮闘記。昆虫マニア以外の方にもビジネス的視点で読める一冊。
  • 森林異変
    これ一冊で、ここ数十年の林業の歴史と経緯が良く分かります。
    なぜ、国産材が消え、そして復活したのか?
    そして、今、日本の森林に起きている異変とは何か?
    林業の「今」を知るために最適の一冊だと思います。
  • 森林異変
    おもしろい!高校地理で習う、外材は安く、そのせいで国産材は押されているという通説をきちんと覆してくれる。現場の動きも多く取り上げられており、勉強になる。京都日吉の森林組合の運営手法が有名だなんて知らなかった。これらに対する反論が見てみたい。
  • 銀座ミツバチ物語 美味しい景観づくりのススメ
    銀座のビルの屋上でミツバチが飼われ、色々なビジネスに発展している「銀座ミツバチプロジェクト」をご存知でしょうか?プロジェクトの舞台裏を知ることが出来ると共に、自然環境や都市環境のあり方、ビジネスチャンスまでも考えることが出来る貴重な1冊です。
  • 銀座ミツバチ物語 美味しい景観づくりのススメ
    ちょっとした思い付きで始めた、大都会銀座での養蜂。いろいろ偶然が重なって、とても大きなプロジェクトとして、さまざまな連鎖反応を起こしていく様子がとても面白い。無理なく楽しく気楽に、そして誰にでもわかりやすく…とっても具体的で素敵なエコ活動。ミツバチが教えてくれることって、深いんだなあと思いました。
  • 銀座ミツバチ物語 美味しい景観づくりのススメ
    ”愉快な人”というのはこういう人を言うのだろう。情愛豊かで他者のために仕事を選ばず労を取り、なんにでも巻き込まれていって、あれ?何やってんだろう??自分…という状態になぜかなっている人だから魅力的なのである。
    プロジェクトマネジメントのヒントも多数。
    まー身内は大変だろうと思うが笑

    P63 自分自...続きを読む
  • 森林異変
    [まとめ]
    ・外材は国産財より高い。
    ・吉野杉というブランドを活用した産地偽装
    ・国産木材業界の怠慢が林業不振の理由
    ・伐採禁止国の増加による世界的な木材需要の拡大
    ・合板業界の国産材へのシフト
    ・林野庁のB材利用促進策
    ・伐採が進む理由 再造林すると赤字になる。
    ・木材を高く売るための努力が必要
  • 森林異変
    山や森のお話と思って読み始めましたが、
    林業そのものについての内容でした。

    身近な日吉町のことや、twitterでフォローしているトビムシさんのこともかかれていました。

    なかなか知らなかった事柄(日本の林業が抱える問題)が沢山あり勉強になりました。
  • 森林異変
    林業のような長期産業にこそ、長期ビジョンが要るけれど、短期産業でさえビジョンが無い中では難しいのかもしれない。
    山を歩く中で、よい植林地に出会うことはあまり無いと感じる。環境保全のための良い森づくりのコストを今から「後づけ」することの難しさも思う。そこのとこの仕掛けを何か作れないか、アイデアをもう少...続きを読む