森林異変

森林異変

836円 (税込)

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二一世紀に入り、日本の森は一大転換期にある。国産材の需要が高まる中、現場には大型機械が導入され、一〇〇ヘクタール以上の大規模な伐採も行われている。しかし造林がなされず、荒地となった林地も少なくない。さらに林業従事者の減少と高齢化に歯止めがかからず、これで打ち止めにするための伐採も散見される。国際森林年を契機として、山の人も街の人も、日本の森の未来をじっくりと考えてみよう。

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森林異変 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年10月31日

    1950年代に外材の輸入が次々に解禁されて木材の供給が増えたことにより、価格は売り手側から買い手側に移って下落した。伐採・搬出、加工、流通ではコストを下げられなかったため、下落した価格に合わせて立木価格は下げられた。また、植林や下刈り、間伐などに補助金が支出されたことによって、作業方法や販売方法の見...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月04日

    客観的事実に基づく分析と示唆。

    ・国産材の量と質を確保すること
    ・外材の国際市場の変化

    政策の力点?
    ・境界線明確化等の基盤
    ・伐採ではなく再造林
    ・バイオマス利用促進ではなくカスケード化の交通整理
    ・研修の促進
    ・木材の価値啓発
    ・認証取得支援

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    Posted by ブクログ 2012年01月24日

    これ一冊で、ここ数十年の林業の歴史と経緯が良く分かります。
    なぜ、国産材が消え、そして復活したのか?
    そして、今、日本の森林に起きている異変とは何か?
    林業の「今」を知るために最適の一冊だと思います。

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    Posted by ブクログ 2016年09月21日

    [まとめ]
    ・外材は国産財より高い。
    ・吉野杉というブランドを活用した産地偽装
    ・国産木材業界の怠慢が林業不振の理由
    ・伐採禁止国の増加による世界的な木材需要の拡大
    ・合板業界の国産材へのシフト
    ・林野庁のB材利用促進策
    ・伐採が進む理由 再造林すると赤字になる。
    ・木材を高く売るための努力が必要

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    Posted by ブクログ 2012年03月24日

    山や森のお話と思って読み始めましたが、
    林業そのものについての内容でした。

    身近な日吉町のことや、twitterでフォローしているトビムシさんのこともかかれていました。

    なかなか知らなかった事柄(日本の林業が抱える問題)が沢山あり勉強になりました。

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    Posted by ブクログ 2011年09月03日

    林業のような長期産業にこそ、長期ビジョンが要るけれど、短期産業でさえビジョンが無い中では難しいのかもしれない。
    山を歩く中で、よい植林地に出会うことはあまり無いと感じる。環境保全のための良い森づくりのコストを今から「後づけ」することの難しさも思う。そこのとこの仕掛けを何か作れないか、アイデアをもう少...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年09月29日

    おもしろい!高校地理で習う、外材は安く、そのせいで国産材は押されているという通説をきちんと覆してくれる。現場の動きも多く取り上げられており、勉強になる。京都日吉の森林組合の運営手法が有名だなんて知らなかった。これらに対する反論が見てみたい。

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