高広伯彦のレビュー一覧
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まずデジタルマーケティングを考える際に、根底から人の行動の変化などをしっかり捉える必要がある。
※個人的には糸井重里さんの「インターネット的」でも感じていたこと。
インバウンドマーケティングは、オーガニックで見つけてもらう(GET FOUND)、さらに消費者に価値を提供するためにどうするか。というもっと根本に立ち返れさせてくれる考え方である。
海外版の「インバウンドマーケティング」という書籍では、見つけられるためのテクニックなどが多かった印象があるが、本書ではテクニックの前のインバウンドに至るまでの考え方や世の中の変化にもページを割いており、より理解しやすくなっていると思う。
※書籍に乗っ -
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昨今語られるマーケティングという言葉はツール先行交じりの意味合いで使われてしまっていたり、施策の鮮やかな掛け合わせ等の華やかなイメージで使われていることが多い様に思うけれども、マーケティングとは本来この時代においても、畑を耕す様に実直で地道で緻密で泥臭い活動を意味するはずのものであって(モノがありふれるより以前の価格戦略=マーケティングの様なシンプルさをもった時代ならともかく)、ただでさえ情報洪水のこの時代にむやみに情報を散らかす様なマーケティングに終始してしまっているにも関わらずマーケティングといえばこれだと語られてしまっている場面が少なくないからこそこのインバウンドマーケティングのような概
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インバウンドマーケティングのセオリーと実務が体系だてて整理されている。
基本的な考え方の枠組みの整理と、それに向けた具体的な落とし込みがどちらも考えやすい良書。必要十分な分量でちょうど良かった。
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インバウンドの良い点は、改めて①活動がストックされて行く②売り方の仕組みを作り上げられる、の2点にあるとまとめられる。
また、そのために必要なことは「顧客の必要な情報を必要なタイミングで届けられること」に尽きる。
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顧客を「育てる」みたいなトーンで考えると、視点が「売り手目線」に戻りがちになる。そういう「引きつけるアプローチ」の押しつけ、というのはあっさりと見透かされ -
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ネタバレスケダチ高広さんの著書。
インバウンドマーケティングについては興味はあったが読んではいなかった。
非常に基本的なことで、かつ新しい話ではない(本書もそう書いている)がその基本的なことを実践できている企業は少ない。
企業都合で動くのではなく、必要となった顧客に対して必要なコンテンツを準備しておく必要性を訴えている。
まさに自身も今、そうしたことを行っているので共感する。
使うツールを国内のものでなく、米国で普及するツールをグローバルスタンダードで使うべきという視点については、賛否両論ありそう。結局つまるところ、各社異なるので、細かい点をカスタマイズできなければ実現ができないので。
とにかく、 -
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インバウンドマーケティングとは何か、とインバウンドマーケティングの戦術が書かれている。
インバウンドマーケティングのセミナーに参加したことがあるので、復習という感じだった。
初めてインバウンドマーケティングという概念に触れたり、誤ったインバウンドマーケティングの考え方に触れていた場合は、とても分かりやすくてためになりそう。
インバウンドマーケティングの戦術も非常に具体的な内容だった。獲得系だけではないWebマーケティングに携わっていると、すぐ腑に落ちるはず。インバウンドマーケティング戦術、という呼ばれ方をしていれば、今ほどの誤解は減るのかも。でもその名前なら流行らないだろうなあ。 -
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ネタバレ本著を通読してまず感じたのは、著者の広告・メディア(ここでは敢えてコミュニケーションとは言わない)とそれを提供する顧客に対する誠実さ、あるいは純真さであった。松下幸之助氏が経営、お客に対して向けた誠実さと同様のものを感じる。
本著は長年広告に携わってきた著者自身が現在生業としているコミュニケーションプランニングについての正しい理解と今後のあり方を示す内容になっている。当然、広告業界に向いた話ではあるものの“コミュニケーション”というものに鋭く切り込むため、業界問わずより本質的な学びがある一冊だ。
この概念の理解のために広告の今(つまり枠売りの終焉、ニーズの複雑化)を俯瞰するところから始まり、 -
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いきなり内容になってしまいますが、広告のメディア職についていることもあり、「第2章」がとても惹かれる内容でした。
メディアというものをあれだけ多角的に捉えることが出来れば、課題を解決する策を多くのアイデアを考えることが出来ますね。
大変参考にしたいです。
また、知識というのが業界や表面的なメディアの情報に偏ることなくつけていかなければいけないと警告されているようで、勉強になります。もっと広く学んでいかなければならないですね(ただの自分への戒め)。
コンテクストの部分(この本の最重要部分)は、まだ噛み砕けてないので、これから2回目に挑みます。 -
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ツイッターやフェイスブックで評判の本書、広告業界の現状から始まり、先人たちの知見と自身の行ってきた仕事を織り交ぜ、メディアそしてコミュニケーションをアカデミックかつ実践的に掘り下げ、その心はコンテキストと説く。
コンセプトプランニングのフレームワークとして、「消費者文脈=Consumer Con-text」「パブリック文脈=Public Context」「所属産業文脈=Indusry Context」「ブランド文脈=Brand Context」の4つで構成されるとの考え方が門外漢の自分にもとても分かり易い。
大きな会社の広告だけではなく中小企業のウェブサイトの在り方やソーシャルメディアを使 -
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広告の本なのでもちろんプロダクトあるいはブランドコミュニケーションの問題を取り扱っているのだが、広告あるいはカスタマーリレーションという切口で現代の情報社会を俯瞰しており、広告業に携わっていない人が情報メディアの状況と付き合い方を知るにも有益な一冊。もちろん広告や広報に携わっている人が読めば、著者と同じフレームワークを獲得し、著者と同じ思考の水準に達する…ことはできないにしても、そのための基礎の基礎ぐらいは得られるだろう。
「明日からすぐ使える」ハウツーのようなものではない、と著者が冒頭で述べているので、そうしたお手軽なものを期待する人には勧めない。そのようなものでないという理由で低評価を下し