府川由美恵のレビュー一覧

  • 探偵コナン・ドイル
    コナンドイルが探偵役となり、ジャックザリッパーと対決する!ワクワクする設定です。ビクトリア女王時代のロンドンの描写が鮮明で、ゴージャスと猥雑がないまぜになった様が目に浮かびました。捜査の様子もクラシカルなので、え!こんなこともっと前にわからない?と思う場面はありましたが、それだけ当時の様子に則って描...続きを読む
  • 探偵コナン・ドイル
    実在の事件を下敷きにしているので、少し展開がまったりしているところがあるけれど(特に前半は、捜査といっても警察署に泊まり込んで云々ぐらいしかないので)逆にいうと、その史実を下敷きにうまくまとめあげたなと。ドイルが完全にワトソン役なので、ドイルの息子たちが生きていたら完全にNGだろうなとか、ちょっとお...続きを読む
  • 探偵コナン・ドイル
     コナン・ドイルの『緋色の研究』によるデビューが1886年。ホームズの第二作『四つの署名』が1890年。その間の四年間、ドイルはホームズは一作書いただけの鳴かず飛ばずなので、英国内乱の歴史小説を書いている。そして本業の医師の仕事についている。プライベートには1988年に妻ルイーズが妊娠。その頃、切り...続きを読む
  • タンジェリン
    正反対にもみえるふたりの女性。
    どんなものでも、どんなことをしても手に入れるルーシーと弱々しく危ういアリス。
    裏切られても離れていってしまってもどうにか元に戻して取り返そうとするルーシーの気持ちが理解できてしまって切なかった…。
    お話自体はありがちというか、普通なかんじな気もしたけどモロッコ、タンジ...続きを読む
  • サンクトペテルブルクから来た指揮者
    2003年、ソ連崩壊後のかつてない経済成長に沸くロシア。故郷スウェーデンを離れてモスクワの投資銀行に勤めるトムは、大手石油企業の買収プロジェクトに携わるチャンスを得る。しかしトムが株売却の斡旋をした大富豪が何者かに惨殺され、さらには小口株主だったトムの親友の弁護士が爆弾テロで命を落とす。立て続けに起...続きを読む
  • 脳が読みたくなるストーリーの書き方
    脳科学者によれば、すでに過剰負荷に耐えている脳が、貴重な時間と空気を費やしてまで人間を物語に没頭させるのは、物語がなくては困ったことになるからだ。物語があれば実際に起きたことでなくても、重大な経験をシュミレーションすることができる。これは石器時代においては生死にも関わる問題で、経験が教えてくれるのを...続きを読む
  • ダークエルフ物語9 ドロウの遺産
     あー、こういう形で、おさまるところにおさまるのか。という感じ。
     ウルフガーが、死んだ瞬間から、俄然輝きだした気がします……お話の構成的に。でも恋愛まわりは、ちょっと盛り上がりに欠けたかなー。恋に生きる系のキャラがいないので、そっち方向の関係性が展開する要素がないんだよねぇ。
     せめてキャッティ・...続きを読む
  • 黙示 下
    2ちゃんねるや日本独特のオタク文化が紹介されているのが興味深く、出版された本のあとがきとして書かれた物語の核心となる部分が読ませる。ただし、想像もつかないような陰謀や大規模な犯罪へと発展するかと思いきや、やはりそこへ行ってしまうのかと、やや肩透かしを食った思いがする結末。
  • ダークエルフ物語11 暗黒の包囲
    メンゾベランザンの家系争いとかルロス神とかいった話は、正直うんざりな部分もあるのだが(明らかな悪の世界の話はおぞましい)、ドリッズトとグエンワイバーは今回もカッコ良かった。戦闘シーンは指輪物語を彷彿とさせる。
  • ダークエルフ物語10 星なき夜
    ダークエルフのドリッズトがだんだん人間らしく(?)なって来た。あくまでもクールなドリッズトが好きだったので、いいような悪いような複雑な気持ち。しかし、あの人はなぜ生きていたのか…それに関しては一言も触れられていないので謎。
  • ダークエルフ物語10 星なき夜
    前作『ダークエルフ物語 ドロウの遺産』で還らぬ人となったバーバリアンのウルフガー。その死をもたらしたのが自分を追ってきたドロウの仕業であると知ったドリッズトはこれ以上愛すべき仲間達を失わないため一人アンダーダークへ旅立つことを決意する。
    またそれを知ったキャッティ・ブリーはドリッズトの後を追い、ドワ...続きを読む
  • ダークエルフ物語9 ドロウの遺産
    時系列としては『アイスウィンド・サーガ 冥界の門』の続きに当たる

    前作で救出されたレギスは盗賊ギルドのギルドマスターの座を占め、ブルーノーはミスリルホールの奪還を果たして王となり、ウルフガーとキャッティ・ブリーの結婚の宴も間近に控えるなど、エントレリへの妄執も乗り越えたドリッズトにはかつてないほど...続きを読む
  • ダークエルフ物語7 アイスウィンド・サーガ〈4 暗黒竜の冥宮〉
    アイスウィンド・サーガ第二作目
    前作で、テンタウンズをそしてアイスウィンドデイルを守る事に成功したドリッズト達は今回、ドワーフであるブルーノーのかつての故郷ミスリルホールを探すための旅に出る。
    だが、そこには彼らの後を追う者の姿があった。
    暗殺者のアルテミス・エントレリは仲間の一人ハーフリングのレギ...続きを読む
  • 探偵コナン・ドイル
    感想。基本切り裂きジャックの殺害現場を追っていく話なので明るい話題がなく途中息切れ気味になり読み終えるのに時間を要した。文体はまさにホームズ物を踏襲しているが、ベル博士自体はホームズのように個性が際立っている訳でないのでキャラクターとしてはやはりマーガレットの一人勝ち状態。ただ、だからこそエンディン...続きを読む
  • 探偵コナン・ドイル
    コナン・ドイルが切り裂きジャックを追う!同時代の二者を取り上げた作品。ドイルだけでなく、ドイルの師でありホームズのモデルといわれるベル博士や、マーガレット・ハークネス、マーク・トウェインなど実在の人物たちが登場。面白く読んだ。
    著者は、米国の軍医だったそうだ。きっと、熱烈なシャーロキアンなんだろうな...続きを読む
  • 探偵コナン・ドイル
    原題の『霧の中のナイフ』のままが良かったと思う。
    英王室の血友病の影響は、ロシア革命だけでなく、切り裂きジャック事件にも及んでいたのか。当時のプリンス・オヴ・ウェールズも容疑者に挙げられていたし、切り裂きジャックを王室と結びつける考えは根強いよね。
    ドイルの奥さんは夫が他の女に心を奪われているのに気...続きを読む
  • 探偵コナン・ドイル
    ホームズのモデルとなったベル博士と、作家のマーガレット、ドイルの三人が切り裂きジャックの謎に挑む話。
    ベル博士はホームズとはまた違って落ち着いた紳士的な人で、そこまで目立つシーンはなく、マーガレットが一番目立つ存在だった。

    女性やユダヤ人への差別的扱いにたいするマーガレットの主張や態度はよかったも...続きを読む
  • 探偵コナン・ドイル
    冒険譚。
    切り裂きジャックものも結構読んでいるので、それ自体にはあまり新たな興味は持てないのだが、アイリーン・アドラー好きなら面白く読めるかも。
  • ダラスの赤い髪
    テキサス州ダラス市警麻薬捜査課のタフな赤毛の刑事ベティ。彼女が追うメキシコ系麻薬カルテルの重要参考人が殺された。口封じなのか、カルテル同士の抗争なのか。捜査線上に浮かぶのは、元警察官のゴロツキやアジア系ギャング。さらには南軍に心酔する武装集団まで現れた。増える犠牲者、混乱する捜査…やがて彼女が直面す...続きを読む
  • タンジェリン
    あったよね昔。ピーター・フォンダの娘がやった「ルームメート」とか言う映画。あれ当時は結構強烈に印象を残した。沢山似たような作品が作られ新人戦デビューしてきたが、その都度チャンピオンベルトを守ってきたと言えよう。今回もそんなだ。場所はタンジール。何故かと言うと犯罪色を深めるためだけ。年代も昔にしてさ。...続きを読む