酒井陸三のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『ロシアン・ジョーク』(酒井陸三、2007年、学研新書)
ロシアン・ジョーク(アネクドート)とは、ロシアがまだソ連時代であったころの言論統制社会でひそかに人々に語られた政治風刺のことである。(現在も言論統制が続いているとみることもできるだろうが…)
本書はいわゆるジョーク集ではあるが、ロシアの歴史、日露関係、ロシア人の国民性の詳しい記述がある。
ソ連からロシアへの移行期の大統領の裏話や筆者の体験談などが詳しく書かれている。
筆者によれば、ロシアは日本を好意的にとらえているようである。モスクワでは日本食ブームが巻き起こり、ロシアの新聞では日本のニュースが毎日のように報道されているという。