宮原勇のレビュー一覧

  • ディアロゴスの現象学 : 対話的言語行為の構造と原理

    Posted by ブクログ

    ハーバーマスとアーペルによって展開された討議倫理学が投げかけている問題に対して、現象学や解釈学の立場からどのような回答を引き出すことができるのかということを考察している本です。

    討議倫理学は、われわれのコミュニケーションにおいて、理想的共同体における相互承認が超越論的な機能を果たしていることを明らかにしようとしました。他方、フッサールの後期思想では、個々の言語使用に先立つ受動的な段階に「われわれという地平」が設定されることで、その超越論的な機能が把捉されていたと著者は主張します。

    次に著者は、ハーバーマスとのあいだで論争を戦わせたガダマーを中心に、解釈学の立場に目を向けます。ディルタイの「

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    2026年04月08日