リチャード・フロリダのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
クリエイティブ経済の台頭と、それをもたらすクリエイティブクラスについて論じている。
クリエイティブ経済における経済成長をもたらす主要な資本はクリエイティブな人的資本そのものであり、グローバル社会においてはその移動は自由度を高めているため、いかに彼らをひきつけるかが重要となる。
また、既存のクリエイティブな産業のみならず、それ以外の産業従事者の在り方にも課題がある。クリエイティブ産業が集積する都市においては、彼らの生活を支えるためサービス産業も集積するが、クリエイティブ層との賃金格差や彼ら自身の仕事が画一的で単純労働化しがちであることは問題もはらんでいる。
それは、サービス産業従事者の低生産性は、社会全体でみた場合、人的資本の損失であり、機会の浪費であること。そして、彼らが経済成長の利益を享受できずに、格差が拡大していっている状況は、経済全体の失速をもたらすからである。
効果的な処方箋は示されていないが、クリエイティブな人々は自らの個人的な動機でふるまっており、政治や社会が自らの動機に直結するインセンティブを提示できていないという現状が問題の一つである。
新たな階級闘争となりかねない現在の格差の状況を解消し、社会全体が高い生産性を有するような新たなやりかたを求めていく必要がある。 -
Posted by ブクログ
基本的にはドラッカーの「断絶の時代」にあるナレッジ・ワーカーの延長線の議論だと想ってしまった。 いいのかな?いやぁ多分違うんだろうけど。。
ただ、【シリコンバレーから自宅近くのオフィスへ】となる人材流出は面白かった。 儲かる仕組みが出来た既存の環境に人が集まるのではなく、自らの仕事や生活様式や文脈によって作りうるクリエイティブな風土、仕組み自体を彼ら彼女らが作るのだというパラダイムシフトなんだろう。
日本は、人口減少して六五歳以上の高齢者が二一%以上を占める「超高齢社会」に世界で最初に突入すると云われている。こういうときに、労働力人口の確保は女性や高齢者、若者、外国人という、これまで軽視されがちだった「異質の力」をいかに有効に活用できるかにかかっている。都市経済学者のリチャード・フロリダが経済成長の担い手として挙げる「クリエイティブ・クラス」という人材観は、日本の将来にとって示唆に富んだ選択肢だと想う。
しかし、トヨタもクリエイティブだということで、何がクリエイティブなのか定義が曖昧。結果オーライな議論、優良企業はみんなクリエイティブってことか?
少なくとも、そうした今後国の競争力を左右する【クリエイティブ人材確保】と、彼ら彼女らへの【正当な評価、対価】が問題になるだろう。ただぁ、漠然としてるなあ。 -
Posted by ブクログ
ボヘミアンとゲイが住むところの住宅価格は上がる? そんなやり取りから始まり都市に人が住むための要素を一つずつ分析。
広域東京って世界一のメタ地域。
まぁわからないでもない。
それなりに平和で知的で刺激がたくさんあり情報にあふれている。住む人も多様で相手の権利も認めようとする。
日本のイノベーションはもちろん東京で起こり、大学の多くは東京にある。
そして、気候も温暖。
経済も発達しているし交通も便利。
やはり、世界になかなかない地域である。
「次のシリコンバレーをつくるにはどうする?」
「必要な要素を三つ揃えるんだ。最高の大学、太陽、ベンチャー・キャピタル・・・それからこの三つを混ぜ合わせて振るのさ」