土屋智哉のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ読むキッカケ不明『ウルトラライトハイキング Hike light, Go simple. 』(土屋智哉)。
多分だけど、「トレラン的な事って読んだ事なかったよなー。読んでみよっ」的な感じかもしれない。
でも実際読んでみればロングトレイルと、トレイルでの道具と工夫の仕方についての話だった。
本書で「ウルトラライトハイキングとトレイルランニングとでは「軽さ」に対するアプローチや出発点がやや異なる」と書いてありました。お恥ずかしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
※ ウルトラライトハイキングとトレランのベースにあるもの
(ウ)「少ない負担で」「長い距離と時間を」「歩き続ける」を目的とした軽量化。
(ト)「走るため」「急ぐため」を目的とした軽量化。
……とのこと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロングトレイル界におけるスーパーおばあちゃん★ エマ=ゲイトウッドの話まで読んでいたら唐突に『わたしに会うまでの1600㎞』( ジャン=マルク・ヴァレ シェリル・ストレイド)を思い出して、
「あぁいう感じかッッ」と一気にイメージ湧いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
※ちなみにエマおばあちゃんは67歳でロングトレイルstart。3500㎞におよぶアパランチ・トレイル(雨が多く湿潤なアメリカ東海岸。日本の気候に似ている)を3回踏破した人らしいです。
後で「日本は東西南北に約3000kmずつ長い」という話をネットで読んだ時はめまいがした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
その他、ウルトラライトハイキングに関する歴史や道具の話になっていくのですが、
登山をやっているからこそ「これなんかわかる」っていう事があったし、「えっ、これって実はこういう事だったの」っていう驚きあって楽しかったです。
それと、
【なぜ道具が道具たりうるのかの理由を考えつつ使う事の大切さ】がわかる例が超豊富だと思いました。
「別にこの道具のここの機能は絶対に●●として使わないとダメってわけじゃないし、工夫できるよね」っていう事や、
「道具を使っていて起こる現象を理解しつつ使わないと不便に感じたり、場合によっちゃ生命の危機に陥ったりするよね」っていう事だったり。(レインウェアなんてまさにソレ)
『女人禁制の人類学』(鈴木正崇)で「●●は何で□□であるのか」と根っこを見る事の大切さを読んだ事を思い出したのはいいけど、
まだまだ知識のアウトプットには至っていなくて頭かいた。
実践って難しい。 -
Posted by ブクログ
ライトハイキングとは、装備が軽量化されたハイキングですが、それを極限まで絞り込んだ形がウルトラライトという考え方で、現在世界中の多くのハイカーがウルトラライトを目指しているということです。
長距離を歩くには、身につけるものと泊まる装備と食料が主を考えなければなりませんが、これらはつまり衣食住であり、衣食住をライトにするという考え方は、いわゆるミニマリストという生活スタイルにもつながるのだと感じました。
より快適な生活を求めれば、多くのものを抱えなければなりませんが、ウルトラライトやミニマリストは切り捨てられる余地を考えるのだと思います。
それは、衣とは、食とは、住とは、という既成の概念にとらわれず、代用できるものを探したり、なくても良い機能を探すことなのだと思いました。
過剰に溢れるものや多くの機能を備えたもの、一部のことしかできないものなどを見直していくことが、これからのボクらのライフスタイルなのだと感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレウルトラライトハイキングは自然へのインパクトの軽減と分散という哲学
何を持って行かないか
エマおばあちゃんの装備 スニーカ、簡易クッカー、シャワーカーテン(テントとして)、肩掛け袋(バックパックとして)、レインケープ(雨具とグラウンドシートとして)、軍用毛布(寝袋)、安全ピンと針と糸
トリプルクラウン アバラチアントレイルAT3500キロ2ヶ月と28日、コンチネンタルトレイルCDT4700キロ3ヶ月と3週間、パシフィッククレストトレイルPCT4200キロ3ヶ月と4日、レイジャーディン
ベースウエイトは4~5キロ、自分で測ること。
バックパック、シェルター、スリーピングバック、マットの3大アイテムで2.5から3キロ目標
針と糸、安全ピン、ダクトテープは修理のための必需品
ひとつの道具を多用途につかう
・レインウエアとバックパックカバーとターフとグラウンドシート、
・タオルよりバンダナのほうが多用途でかさばらず乾きやすい
・インサレーションウエアは寝具として寝袋と併用する
・背面パッドの代わりに寝袋でパット機能を
キャリング900g、スリーピング1600g、クッキング400g、ウエア(防寒、
雨対策、最低限の着替え)1200g、アクセサリー(非常、救急用品など)
合計4800g
バックパックの重量は総重量の10~15%、ベースウエイト5キロ、水食料4キロ、合計10キロ以下、バックパックは1キロ以下容量40~50L
シェルター、結露と付き合う、ガイライン(張り綱)ダイニーマライン2ミリ、
テンションが重要、テンションをかければ雨水に耐える、傘と同じ
ウルトラライトシェルター テント600g~1キロ、フロアレスシェルター300~600g、ツェルト300g台ただしテンションをかけられないので雨対策が必要、フロアレスシェルターまたはツェルトがお薦め、自然を感じる不便さも楽しみと考える
スリーピングマバッグ&マット 1キロ以下 ダウンジャケットなどを併用する、
フォーマットを自由な大きさにカットする、バックパックの長さに合わせてカット、長さは90~120を基本、小さいものをつぎたす、
ローカットブーツ、防水性のないもの
ピッチを異分間に100前後に維持して、小さな歩幅であるく
レインギア 低温高温は3時間で生存が困難になる ゆっくり動き続けて体温を下げないこと、レインウエアに期待し過ぎない
レインジャケットパンツの目安は各300g、森林限界以下であればポンチョやケープも。強風に弱いので稜線では注意。
レインジャケットは持っても、パンツは持たないことも。トランスジャパンアルプスレースなど。その場合の下半身用としてレインチャップスとレインスカート。傘も有効、日傘として、料理中の風よけ
ウインドシャツは撥水性はあっても耐水性はないので水は染み込む。しかし風よけ、温度調整、蒸れにくい、日よけになる、乾きが早い、点から山シャツの代わりに。フリースは暑いがTシャツでは寒いとき。
インサレーションウエア 化繊綿という選択肢 雨に強い ダウンは雨には弱い 薄手のモデルなら性能差はあまりない
一日4500~5000kcalが必要 重量は一日500~600g
朝食100g400kcal、行動食250g1150kcal、夕食150g550kcal
フリーズドライ食品、スープ、ナッツ類、ビーフジャーキー、
ストーブ&クッカーは最低200mlの湯沸し
アルコールストーブ、固形燃料ストーブは燃料の計算がしやすい
一人分の湯沸し専用、風に弱いのでウインドスクリーンとの併用が必須
ウルトラライトクッカー400ml程度が実用的
ウオーターコンテナ 水は通常時2500ml、最低1200ml
8時間歩行で2400ml、調理で1200ml、約一日あたり4L
最低でも2Lのコンテナが必要
ハイドレーションは、折りたたみ水筒に接続するほうが軽量
バックパックの専用ポケットでなくて一番上でもいい、入れ替えが楽
ウオーターコンテナは複数持つ
山の水の浄化、バンダナで漉す、フィルター濾過、浄水機能がついた水筒、予備のウオーターコンテナの役割も果たす、浄水剤はエマージェンシー用として
直射日光を避ける、夜はあるかない、ふたつの休憩(給水のみと大休止)
地図と方位磁石、
豆と靴擦れの防止 ソックスを脱いで足を冷やす、乾かす、異物は取り除く
ゲイターの活用
パッキングの重心に注意する 上部へ。圧縮しない、小分けにしない
雨対策としてパックライナーとパックカバー、
サコッシュ、ウエストポーチ、フロントバッグなどのサポートバッグを活用
防臭と動物対策 朝は行動食を取って日が昇ってから朝食という手もある
スリーピングバッグの中の湿気は、出たらすぐに足元からたたんで
空気を追い出す
横向きで寝ると地面との接触部分が少なくなるので防寒対策になる
ジャケットタイプの防寒着を後ろ前に着る
ニットキャップ、ダウンソックス、ネックゲイターなど
横になるだけで休んでいるので眠れなくても心配しない
濡れたシェルター対策 嵩張るので収納するスタッフバッグは大きめのものに変える、他のものを濡らさないよう防水スタッフバッグなど、
フロアレスシェルターやタープならバックパックに括りつけて乾かしながら歩く
スリーピングバッグは濡らさない、ダウンのため、これがぬれたらお手上げ
ナイフよりハサミと爪切り
ファーストエイドキットは必ず必要 靴擦れパッド、テーピング、ハサミ、
減菌ガーゼ、胃薬、絆創膏、とげ抜き、鎮痛剤、リップクリーム、軟膏
リペア&バックアップ ダクトテープ、針金、2ミリダイニーマコード、ナイロン糸と針、安全ピン
火をかかさない ライターとファイアースチール(火打石)、ティンダー
ライターが濡れて使えないことがある
スペアの衣類は、着ているものを乾かしながら使うので持ち歩かない
温泉から上がった時にきるもの1組、防寒着なども活用できる、ソックスを優先。着たまま乾かす
水を凍らせない、ハイドレーションのチューブなどは凍りやすい水抜きが必要
バックパック800g、バックライナーまたはカバー90g、
寝袋500g、マット200g、シェルター800g、ペグ等60g、グラウンドシート100g、
スペアカットソー150g、スペアソックス2組90g、ウォームハット60g、
インサレーションウエア300g、レインギア400g、ウインドシャツ100g
ストーブ45g、ウインドスクリーン20g、フューエルボトル20g、ライター2個30g、マグポット100g、スプーン15g,ウオーターコンテナ2-トラックバック -コメントん60g
ライト90g、マップケースコンパス50g、ファーストエイドキット100g、トイレタリーキット(タオル歯ブラシペーパー他)250g、エマージェンシーキット(ホイッスル、ハサミ、リペアキット他)190g、ノート&ペン30g、財布30g、
+α サポートバッグ(フロントバッグ、サコッシュ、ウエストポーチ)
ウオータートリートメント、カメラ、傘、クランボン、ネックゲイター、バグネット、サングラス、GPS
歩行中のカッコ
アンダーウエア、ハットまたはキャップ、カットソー、パンツ、シューズ、ゲイター、ソックス、トレッキングポール、グローブ、時計 -
Posted by ブクログ
人は何の目的で、山を歩くのでしょう。
花や樹木を鑑賞するため、景色を楽しむため、山食を楽しみに、体力作りのため・・・それぞれ目的は違っても、基本は楽しく歩く、だと私は思っています。そのためにはまず荷物の軽量化を図りましょう、と教えてくれるのが本書です。
あった方が便利かもしれない、使わないかもしれないけど取りあえず等、そういうものは持って行かない。安全のための装備は減らしてはいけませんが、快適のための装備は見直しましょう、だそうです。
3の法則
3分間、呼吸が絶たれれば、生存が困難になる。
3時間、極度な低温、高温にさらされれば、生存が困難になる。
3日間、水が補給できなければ、生存が困難になる。
3週間、食料が補給できなければ、生存が困難になる。
サバイバルの世界の重要な「3の法則」だそうです。 -
Posted by ブクログ
基本的にはスルーハイカーに向けた(もしくはそれに憧れる人への)本なのだが、旅行や普段の生活にも応用できそうな工夫が書いてあった。「ウルトラライト」は目的ではなく手段で、軽けりゃいいってもんでもない。軽いものをただ選び、考えなしに詰め込んでも、ウルトラライトの目指す「シンプル&スマート」には到達できない。目的から道具を吟味し、その中でどう軽くできるかを考える。さらっと、そして具体的に書いてあるけれども、実践しようとしたら結構難しいし、経験値がものをいいそうだ。
自分で選んだ「ウルトラライト」な道具とともに、小さなキャンプに行きたいな。
町でも山でも、近くでも遠くでも、短期でも長期でも旅するすべての人へ。 -
Posted by ブクログ
いまでは山歩きを実践する手段として外せない存在となっている「ULハイキング」の実用書。
本書は世界の「ロングトレイル」という存在を知ってから読むべき実用書である。ロングトレイルの存在を知らないと、軽い荷物だと楽に距離を稼げて楽しい山歩きができる、という認識で終わってしまう。しかしULのルーツは何といっても何百~何千キロと続くロングトレイルの存在あってのもので、それを知ってることで記事の内容の取り方はずいぶん変わってくると思う。
ジョン・ミューアトレイル、アバラチアントレイル、etc...、世界中に存在する素晴らしきたくさんのトレイル...、夢広がります。